スナップエンドウの家庭菜園のコツは?
- スナップエンドウの育て方の注意点
- スナップエンドウの家庭菜園の失敗談
- スナップエンドウを家庭菜園する初心者へアドバイス
をまとめました。
スナップエンドウの家庭菜園のコツは?
秋に種まきして、越冬させよう
スナップエンドウは、種まきが早すぎると苗が育ち過ぎて耐寒性が失われ、寒さにやられてしまいます。苗が小さすぎても春に大きく育たないので、種まきの適期を守ることが重要です。
寒くなる一歩手前の10月下旬~11月初旬に種まきするのがおすすめです。
間引きをして大きい苗を残す
本葉が1,2枚開いたところで、大きい芽を2本残して間引きします。2本仕立てなので、スナップエンドウの間引きは1回きりです。
支柱をたてて、ツルを伸ばす
越冬後の3月に、暖かさが増してくるとスルスルとツルが伸びてきます。伸びすぎて倒れてしまう前に支柱を立てて誘引します。
支柱と共にネットも設置すると横にも広がり、均一に日光に当たり成長しやすくなります。
スナップエンドウの育て方の注意点
肥料は窒素量控え目に
マメ科の植物は、根粒菌を持っていて窒素を自己生成し供給します。なので、窒素が少ない肥料を選んでください。
窒素が多いと、ツルボケと言って、ツルや葉ばかり茂ってしまいます。花や実がつかなくて、収穫量が少なくなってしまうかもしれません。
越冬は霜よけ必須
寒さに強いスナップエンドウですが、霜に当たれば傷みます。冬の間の小さいうちは、不織布ベタ掛けやトンネルをして防霜対策をしましょう。
園芸資材の不織布やトンネル支柱などの用意が難しい方は、ペットボトルで代用するのも良いです。1.5~2リットルのペットボトルを半分に切った上部を使います。フタがない状態で株にすっぽり被せると、上部が開いているので暑くなり過ぎず、霜も当たりにくいです。
防霜対策をすれば、寒い冬の内に土の下に根をしっかり張ってくれます。根が張っているので、暖かくなったときに成長スピードが早いです。
冬は水やりしない
苗が活着して少し成長したころに冬になりますが、冬の時期は水やりせず自然の雨に任すようにしましょう。水をやり過ぎてしまうと加湿になり弱ってしまいます。
プランター栽培であれば乾いたら水やりが必要ですが、畑での栽培であれば少し乾き気味の方が、土下の根張りが良くなります。春になり、暖かくなってきたら乾いたらたっぷり水やりをしてください。
病害虫対策
冬を越したら、暖かくなるにつれて病害虫が発生しやすくなるので、注意が必要です。水やりのタイミングなど、適度に観察をしましょう。
主な病気
- うどんこ病
- 立枯れ病
- 褐斑病
- モザイク病
立枯れ病の場合、土中感染するので発見次第引き抜いてください。他病気は病気が見られる葉を除去してください。
主な害虫
- アブラムシ
- ハモグリバエ
シルバーマルチを使用や、キラキラしたものを吊るしておくと害虫を寄せにくくなります。
被害が少なければ、被害がある部分だけ除去で済みますが、被害が大きくなれば農薬を散布すると良いです。
連作しない
スナップエンドウは連作障害が発生する作物です。4,5年はあけることをおすすめします。
毎年栽培するようであれば、別の場所を選んで植えましょう。
スナップエンドウの家庭菜園での失敗談
- 種をまいたのに発芽しない!
鳥に食べられているかもしれません。土の中に埋めてもほじくり返して種(豆)だけ食べてしまいます。
発芽するまでは、不織布をかけて覆ってしまうか、鳥を寄せつけないようにテグスを張ると良いでしょう。
- うどんこ病が蔓延してしまった…
元肥や追肥において、窒素量が多いとうどんこ病が発症しやすいです。肥料は一度まいてしまうと戻すことはできないので、窒素が少なめの肥料を選びましょう。
また、風通しが悪いことも要因となるため、植えるときに株間を狭くせず40㎝はあけるほうが良いです。
スナップエンドウを家庭菜園する初心者へアドバイス
直播きよりポット播きを
種まきから発芽するまでは、水やりをたっぷりする必要があります。直播きだと水やりのムラもでやすいので、管理のしやすいポットに種まきをおすすめします。
または、園芸店で苗を購入するのも手だと思います。
良いタイミングで収穫する
実が十分に膨らみ、サヤが鮮やかな緑色になってきた頃が収穫適期です。収穫が遅れるとサヤが固くなってしまいます。
適期に収穫したスナップエンドウはサヤごと食べられます。収穫遅れのスナップエンドウはサヤから実を取り出して、グリーンピースのように実だけ食べることができます。
まとめ
・スナップエンドウの家庭菜園のコツは、秋に種まきをして越冬させること
・冬は防霜対策をし、水は極力与えず雨水で
・冬を越えたら病害虫に気を付ける
・良いタイミングで収穫して、おいしいスナップエンドウを