ジャガイモの家庭菜園のコツは?
- ジャガイモの育て方の注意点
- ジャガイモの家庭菜園での失敗談
- ジャガイモを家庭菜園する初心者へのアドバイス
をまとめました。
ジャガイモの家庭菜園のコツは?
ジャガイモ栽培の時期について
ジャガイモ栽培は春がオススメ
ジャガイモは春と秋に栽培が可能ですが、春栽培の方が暖かく日照時間が長いため、失敗が少なく収穫量が多くなりやすいのでオススメです。
植え付け場所の準備
栽培する場所
ジャガイモは日当たりが良く風通しの良い場所を好みます。出来るだけ良い条件の場所を選んでください。
また、株間を30センチほど空けて植え付けるため、栽培スペースやプランターのサイズに対して育てられる株の数を事前に把握しておきましょう。
土の準備
種イモを10センチ程度の深さに植えるため、土は25〜30センチほどの深さが必要です。プランターの場合も、30センチ以上の深さがあるものを選んでください。
種イモの準備
種イモの入手
ジャガイモを放っておくと芽が出てくるため、食材として購入したものでも種イモに使えると思われがちですが、実はウイルス病を保持していることも多いのです。そのため、種イモとしてきちんと品質が保証されているものを購入するのがオススメです。ホームセンター等で入手可能です。
種イモ購入のタイミング
冬の寒さや夏の暑さで、種イモを保管中に腐らせてしまうことがあります。初心者の場合や、保管に神経を使いたくない場合は、春植えを選択して、暖かくなる3月頃に種イモを購入すると良いでしょう。
種イモの植え付け準備
芽出し
種イモは、芽が出てから土に植え付けます。芽出しは、植え付けの2〜3週間前から、種イモを太陽の光に当てるようにします。ただし、イモの温度が上がり過ぎないよう、強過ぎる日光には注意が必要です。夕方以降は屋内などに取り込むなどして、寒さに当てないように注意しましょう。
大きな種イモは切り分ける
種イモから芽が出たら、大きい種イモをカットします。60〜120グラム程度のものは芽の数が均等になるよう半分にカットし、小さいものはそのまま植え付けます。さらに大きい種イモは3〜4つにカットしても良いです。
乾燥
種イモをカットしたら、切り口を乾燥させるため、2日程度天日干しします。乾燥させることで植え付け後にイモが腐るのを防ぎます。
また、カット後あまり時間を置かずに植え付けを行いたい場合は、切り口に草木灰を付けておくことで、植え付け後の腐敗防止になります。
植え付け後から収穫前までのお世話
芽かき
土から出た芽が10センチ程度の高さになった頃、1つの株から出る芽が1〜2本になるように芽かきします。芽かきで茎の数を減らし、良い茎だけを残すことで、栄養を集中させて大きなイモを育てます。
土寄せと追肥
イモが土から露出しないよう、草丈15センチの頃に土寄せ、同時に株元に追肥を行います。土寄せは1度では不十分なので、さらに草丈が30センチ程度になった頃に、同様に土寄せと追肥を行いましょう。
摘花
花に栄養分を取られてしまうため、花が付いていたら早めに摘むようにしましょう。
収穫
収穫時期の目安
芽が出てから3〜4ヶ月後、地上の葉や茎が黄色くなり枯れてきた頃が収穫時期の目安です。
収穫方法
イモは地中に埋まって見えないので、適当にスコップで掘ると傷付けてしまうことがあります。株の中心より少し離れた場所から、優しく慎重に掘ってイモを探してみましょう。
ジャガイモの育て方の注意点
病害虫対策
虫がいないか時々チェックしよう
ジャガイモにつきやすい害虫として、アブラムシやニジュウヤホシテントウが挙げられます。また、カメムシの仲間が大量に発生するケースもあります。これらの虫は、見つけ次第取り除き、大量発生を防ぐことが重要です。
水やりの方法
水の与え方
地植えの場合、水やりはほぼ必要ありません。プランターの場合は、土が乾いたらたっぷりと与えます。
水の与えすぎに注意
ジャガイモは乾燥気味を好みます。土が常に湿った状態では、イモが腐ったり病気にかかりやすくなるため、水の与えすぎに注意してください。
連作障害に注意
同じ場所で続けて栽培しないようにする
ジャガイモをはじめとしたナス科の植物は、連作障害を避けるため、同じ場所での栽培は3〜4年の間隔をあけて行いましょう。プランター栽培の場合は、土を入れ替えれば問題ありません。
ジャガイモの家庭菜園での失敗談
イモが緑色になってしまった
ジャガイモは太陽の光に当たるとソラニンという物質が作られ、緑色になってしまいます。つまり緑色のイモは、土寄せが不十分で日光に晒されてしまった結果です。ソラニンは食中毒を起こす物質のため、緑色のイモは食べないようにしましょう。
収穫したイモが腐ってしまった
土が湿った状態で収穫すると、イモが腐りやすくなります。特に春植えのジャガイモの場合、収穫時期が梅雨と重なることがありますので、土の状態を見て収穫しましょう。
ジャガイモを家庭菜園する初心者へのアドバイス
日々の観察が大切
ジャガイモはそれほど手間のかからない野菜ですが、摘花や病害虫対策などの作業は必要です。しっかり収穫するためにも手入れが必要なタイミングを逃さないようにしましょう。
種イモは余らせがち
種イモはまとめ売りの場合も多いことや、切り分けて植え付けることもあって、スペースの小さな家庭菜園では種イモを持て余しがちです。少量育てたい場合はバラ売りのお店で購入したり、誰かと分けたりできれば、種イモが無駄にならないで済みそうですね。
保存がきくから、家庭菜園にオススメ
ジャガイモは様々な料理に使える上に、収穫量が多くても保存ができるので、無駄になりません。比較的育てやすい野菜なので、是非栽培にチャレンジしてみてくださいね。
まとめ
- 家庭菜園でのジャガイモの育て方のポイントは、種イモの準備と土づくり
- 栽培中、イモが土から露出しないように土寄せをする
- 収穫は晴れた日に行おう