「株式投資に役立つ資格」
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- 投資信託(銀行業務)
- 日商簿記検定
- Kabu検
- 証券アナリスト
についてまとめました。
株式投資に役立つ5つの資格
「ファイナンシャルプランナー★★★☆☆」
- 幅広い金融知識(税制、住宅ローン、保険、年金制度など)知識をもったお金の専門家
資格取得には、学科試験と実技試験を合格する必要があります。
お金の専門家といえば、FP(ファイナンシャルプランナー)が有名です。
主婦の方にも、節税や将来の人生設計のためや家計管理に役立てるためFPの資格を取得し役立てる方が増えています。
株式投資専門というよりは、金融全般を広く知ることができる資格です。
日本は、金融リテラシーと呼ばれるお金に対する知識が低い事が最近取り沙汰されていますが、金融知識は節税などを考えてもあって損はしない知識です。
資格取得には、学科試験と実技試験を合格する必要があります。
FPには種類があります。
- CFP資格
- AFP資格
- FP技能士
とあり、それぞれ、取得難易度が異なります。まずは、FP技能士を目指しましょう。
投資信託(銀行業務検定試験)★★★★☆
- 投資信託の仕組みや運用などの知識を得る事ができる
銀行業務検定資格の一部です。
銘柄選びなどに役立つんですね。
銀行業務検定試験の一部で株式投資の中の投資信託の仕組みや運用の知識を得る事ができます。
試験は筆記で6割以上で合格です。銀行員がキャリアアップなどの目的で受験する事が多いそうです。
投資信託の知識の他に
- セールス
- 窓口業務
- マーケット感覚
についても問われますので専門的な用語を理解しておく必要がありそうですが、NISAや投資信託の銘柄選びなどに役立てる事ができるでしょう。
日商簿記検定★★☆☆☆
- 会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力をつけられる
日商簿記検定は、会計知識だけでなく財務書評を読む力や基礎的な経理管理や分析能力をつける事ができます。
- 簿記は1級から3級まで
- 筆記試験7割以上で合格
する事ができます。
株式投資の際、判断材料の一つに貸借対照表や損益決算書というものがあります。
読めるようになると、その会社の財務状況が把握でき投資先を選ぶ一つの指標となり、とても役立ちます。
Kabu検★★☆☆☆
- SBI証券が実施、株式投資に必要な知識を網羅的に学べる
他の資格と違ってSBI証券が実施している資格になるので、履歴書などには記載しても効力は低いですが、株式投資の基本から応用まで必要な知識を効率的に学ぶ事ができ、試験で身についているかを確かめることができます。
レベルは初級、中級、上級とあり、初級は株式の基本、中級はテクニカル分析や銘柄分析など、上級は外国株式などについて出題されますので順序建てて株式について学べるツールとして役に立ちます。
証券アナリスト★★★★★
- 金融のプロフェッショナルがもつ上級の資格
株だけでなく経済学も必要となり、証券会社に勤める人でも極一部の人しか取得できないという難易度の高い資格。
この資格を取れれば、証券会社の人より株式投資について詳しいといっても過言ではありません。
株式投資に役立つ資格を取得するメリットデメリット
メリット
正しい知識が取得でき、指標にできる
株式のトレードでは、金融機関に勤めていうる方や株式売買を仕事にしている、いわゆるトレーダーと呼ばれる方々のようなプロも株を初めてするという初心者も土俵は同じです。
そして、インターネットには、「この株絶対あがる」など掲示板に書き込み株価を上げる「あおり」というものなどがあります。そういったものに騙されず、かつプロと同じ土俵で戦うためには正しい知識は必須です。
知識を得る方法はたくさんありますが、インターネットなどは嘘や誤りも多いので本や参考書から知識を得ることをオススメします。
そして、本を読んだら知識を得た気になってしまいますが、本当に身についているのかを確かめるには資格取得という形で指標にするのも一つの手だと思われます。
デメリット
すぐ成果がでるわけではない
- 資格取得にはお金と時間がかかる
- 必要のない知識もある
- リターンが目に見えにくい
上記で資格取得は、自分が正しい知識を得られたという指標にするという方法をお伝えしましたが、それにはデメリットがあります。
それは、資格取得には時間とお金がかかるからです。そして、株式投資は直接関係ない知識も勉強しなければならない事やキャリアアップのために資格を取得するわけではないので、資格を取得したからいきなり成績が伸びるということも考えにくいです。
しかし、プロと同じ土俵に立つ上で知識をつけなければならないという事実は変わりません。
おすすめの株式投資用の資格は?
実用性を重視するのであればKabu検
どれから取得するか迷う方には、Kabu検と日商簿記検定をオススメします。
なぜなら、Kabu検は、株式投資に必要なこと網羅的に学べるので、学ぶ範囲に無駄がなく効率的だからです。
決算書など財務状況について学ぶならば日商簿記検定
そして、やはり株式投資を選択する上で
- 損益決算書
- 貸借対照表
は読めたほうが役立つ場面が多いと思われます。
損益決算書は、どのような事業でどれほど儲けたのか、またはどの事業が赤字なのかを見る事ができ貸借対照表は、資金の運用形態を見る事が出来ます。
例えば、この会社は何に投資しているのかなどを見る事ができます。
会社に自分の資産を投資するということはその会社のオーナーになるという事ですから、財務状況の把握や今後の見通しをつけるという意味でも簿記に知識は役立ちます。
まとめ
- 株式投資で、幅広い金融知識を身に付けたいならFPの資格が役立つ
- 投資信託の仕組みや運用などの知識を身に付けたいなら投資信託(銀行業務検定試験)の資格
- 財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力を身につけたいなら日商簿記検定
- 株式投資を効率よく限定的に学ぶならKabu検
- 金融のプロを目指すなら証券アナリスト
知識をつけ、それが自分の身になっているのかを確かめるために資格取得を目指しているのであれば、それが正しい姿のように思えます。
キャリアアップのために資格を取得する方も多いでしょうが、本来資格というものは、知識や技能の定着を形にしたものだと考えます。
自分が人生において、やりたいと思う事の知識を手にするということは資格取得より価値のあるものですね。