長ネギの家庭菜園のコツは?
- 長ネギの家庭菜園のコツは?
- 長ネギの育て方の注意点
- 長ネギの家庭菜園の失敗談
- 長ネギを家庭菜園する初心者へアドバイス
をまとめました。
長ネギの家庭菜園のコツは?
- 春に種をまいて、冬に収穫する作型を
春に種をまいて苗をつくり、初夏に定植、そして冬に収穫する作型が基本的な作型になります。
長ネギの栽培スケジュール
- 3~4月 種まき
- 5~6月 定植
- 12~2月 収穫
他に春収穫や夏収穫の作型もありますが、適する品種を選ぶ必要があり、管理も難しいです。まずは基本的な作型をチャレンジしてみた方が良いと思います。
- 良い苗をつくろう
ネギは育苗期間が長い作物です。他野菜は1ヶ月ほどで苗が仕上がりますが、ネギは1.5~2ヶ月かかります。
育苗スケジュール
- 播種
- 発芽(播種後 1週間~10日後)
- 丈が10㎝になったら、5㎝に切り戻しと追肥(播種後 1か月後)
- 丈が15㎝になったら、10㎝に切り戻しと追肥(播種後 1.5ヶ月後)
ネギの苗は切り戻すという作業があり、切って短くすることによって、太く丈夫な苗になります。切り戻しの都度、追肥も一緒に行いましょう。
- 元肥は苗の下に
畑の準備をするのに、一般的には元肥を入れたら耕しますが、ネギの場合は定植前に下に元肥を仕込むと良いです。根が張りやすくなります。
30㎝ほど溝を切り、溝に肥料を置いて薄く土をかぶせます。その上に苗を定植していきます。
- 植え付け後にワラを敷くひと手間
苗を植えたら、株元にワラを敷きましょう。
成育初期は土の保湿ができて、成育中期・晩期は土寄せ時に通気性が良くなり病気の発生を抑えます。
- 追肥と土寄せをくり返す
定植から一ヶ月おきに追肥と土寄せを行いましょう。最初に追肥をし、その上に土をかぶせる順序になります。
土をかける量は、ネギの葉の分岐点の3㎝下あたりまで。土をかけ過ぎると埋まりすぎて弱ってしまいます。ただし、最後の土寄せは葉の分岐点ギリギリまで土をかけても大丈夫です。
最初の土寄せは、溝に土を落とすイメージです。2回目は地面が平らになる、または少し盛り上がる程度。3,4回目は畝間の土を掘って寄せて山にしていきます。
土質によっては、山の形に土寄せすると崩れてくるかもしれません。その時は、土を寄せたら少しクワで表面を抑えて固めてください。
長ネギの育て方の注意点
湿気対策をしよう
ネギは湿気に弱い作物です。
夏に蒸れると病気が発生しやすくなります。
湿気対策
- 土寄せ作業は土をかけすぎない
- 夏の水やりは夕方に行う
- 大雨が降るようなら畝間に溝を切って、水の逃げ道をつくる
病害虫の対策を
春から秋は病害虫が多いです。
予防で農薬を定期的に散布するのが、一番効果があります。農薬を使うことに抵抗があるなら、マメに病害虫が発生していないかチェックして、発生している部分だけ取り除くことを心がけてください。
害虫
- ヨトウムシ
- ネギコガ
- ハモグリバエ
- アザミウマ
ネギは葉が筒状になっているため、虫が葉の内側に入ってしまうと見つけにくいです。透かしてみるなど、よく観察しましょう。
病気
- さび病
- 黒斑病
- ベと病
- 軟腐病
ネギは葉物野菜なので、症状が葉にでる病気が多いです。病気が発生すると可食部が少なくなります。
病気が発生していないかマメにチェックし、見つけたらその部分を切り取りましょう。切り取ったらその場に捨てると、病原が空気感染します。空気感染しないような捨て方を心がけてください。
草取りはこまめに
草取りを怠ると、ネギよりも草の丈が大きくなり、ネギが草負けして成長できなくなります。
成育初期は溝の下で低い位置にあるので、草に覆われると日が当たらなくなってしまいます。草が大きくなる前に草取りをしましょう。
長ネギの家庭菜園での失敗談
ネギが曲がってしまった
植え付け時は根が張っていないため、初期のうちに傾いてそのまま成長してしまうことで曲がってしまうことがあります。植え付け時は根本を軽く抑えましょう。
成育中は、風が強く吹くと傾いてしまうこともあります。土寄せ時にまっすぐ上を向くように直してあげると良いです。
白い部分が短い
光が当たらないことによって緑の部分が白く変化するので、土寄せが足りないと白い部分が短くなります。土寄せを4回行うこと、土寄せは毎回伸びた分だけ土を掛けることを徹底しましょう。
また、肥料不足でネギ自体の伸びが悪い可能性もあります。土寄せ時の追肥も忘れず行ってください。
花が咲いてしまった
春種をまいて冬に収穫する作型では、収穫が遅れると花が咲いてしまいます。花の蕾が出てきても食べられますが、葉が固くなってきます。なるべく2月中までに収穫を終えたほうが良いです。
長ネギを家庭菜園する初心者へアドバイス
- 良いネギになるか、は苗の質と初期成育で決まる
健康な苗を植えないと、定植後の根張りがよくありません。多めに苗を作って、良い苗から植えていくとよいです。
苗つくりに自信がなければ、園芸店で苗を購入すると良いでしょう。
定植後の初期成育も肝心です。肥料不足や水不足で株が弱ると、いくら肥料や水を与えても成長しないことがあります。管理を怠らないよう注意してください。
- ていねいな土寄せで白く長いネギに
土が少ない、土のかけ過ぎがないよう、“葉の分岐点の3㎝下”を守って土寄せをしましょう。そうすれば、すくすく伸びて白くきれいな長ネギに仕上がります!
まとめ
- 長ネギの家庭菜園のコツは、良い苗を植えてしっかり土寄せすること
- 湿度に弱いので湿気対策を
- 土寄せをこまめにしよう