カボチャの家庭菜園のコツは?
- カボチャの家庭菜園のコツは?
- カボチャの育て方の注意点
- カボチャの家庭菜園での失敗談
- カボチャを家庭菜園する初心者へアドバイス
をまとめました。
カボチャの家庭菜園のコツは?
栽培の前にカボチャの特徴を確認
カボチャの特徴は、
- ウリ科の植物
- 生育適温は20℃前後
- 日当たりが良い場所を好む
- 一般的にスーパーで見かけるのは西洋カボチャ
- 連作障害が少ない
カボチャは大きく分けて、日本種、西洋種、ペポ種の3つに分かれます。
ペポカボチャは、おもちゃカボチャともいわれます。外観がユニークなため、食用だけでなく、観賞用としても、用いられます。
畝は高めに作る
日当たりが良ければ、旺盛に育つカボチャ。苗を植え付ける二週間前から、畑作りの準備をしましょう。
畑作りの手順は、
- 二週間前に全体に苦土石灰をまき、よく耕す
- 一週間前に堆肥と化成肥料をよく混ぜ込む
- 高さ15cm以上の畝を作る
カボチャ栽培では、畝を高く作ります。高さ15cm程度の畝を作り、水はけを良くするよう、心掛けましょう。
本葉4~5枚で苗を定植
5月中旬~6月中旬、苗を畑に植え付けましょう。
苗を植え付けるポイントは
- 複数の苗を植える場合、株間は60~100cmあける
- しっかり土を寄せる
- たっぷり水やりをする
葉やツルを大きく伸ばすカボチャ。複数の苗を植える際は、株間を広くとりましょう。
栽培スペースが、広い場所で育てるのが、おすすめです。
追肥のタイミングは2回
化成肥料一握りを目安に、株元から少し離して、パラパラとまきます。
追肥のタイミングは、
- 苗を定植してから1か月後
- 着果した実が、こぶし程度の大きさになったら
肥料のやり過ぎは、害虫を引き寄せたり、ツルボケの原因となります。
ツルボケとは、実を付ける雌花が咲かず、葉や、ツルが旺盛に育ってしまうこと。ツルの成長が旺盛で、葉の色が濃い場合は、追肥は控えましょう。
伸ばすツルを決める
旺盛に伸びるツルですが、整枝を行い、伸ばすツル以外は、取り除きましょう。
特に決まりはありませんが、親ヅルと子ヅル1~2本を伸ばすのが一般的です。
雨の日に整枝をすると、切り口が乾きにくく、病気になることがあります。晴れた日に行い、使用したハサミは、清潔に保つよう、心掛けましょう。
雌花が咲いたら、人工授粉
雌花が咲いたら、人工授粉を行いましょう。
人工授粉の手順は、
- 雄花を一つとり、花びらを取り除く
- 花粉がついている雄しべを、雌花の中の雌しべの柱頭につける
雨の日に行うと、雌しべにつけた花粉が、流れてしまう可能性があります。受粉の成功率を高めるため、晴れた日の午前中に行いましょう。
収穫の状態を見極める
花が開花し、1か月以上経過すると、収穫を迎えます。
カボチャの収穫のタイミングは、ヘタがコルク化してから。
コルク化というのは、ワインのコルクのように、乾燥した状態のこと。ヘタが緑色であるなら、もう少し待ちましょう。
収穫したカボチャは、追熟させるのが、おすすめ。
でんぷんが糖に変化し、甘みが増します。直射日光が当たる場所は避け、常温で保存しましょう。
カボチャの育て方の注意点
病気
カボチャが注意する病気は、
- うどんこ病
- べと病
- モザイク病
特に、うどんこ病は梅雨の時期に、頻繁に発生する病気。
白い粉のような斑点が葉の表面に出現し、周囲の葉にも徐々に広がります。症状が進むと、次々に葉が枯れ、株全体が萎れてしまいます。
ツルを整枝し、風通しや日当たりを良くするよう、心掛けましょう。
実を守る
着果し、実が大きくなったら、傷や害虫被害から、実を守りましょう。
家庭菜園の場合、立体栽培にし、空中で実をぶら下げるのが、おすすめ。
一部分だけに直射日光が当たると、日焼けになり、腐りやすくなります。実の向きを変えたり、葉の陰に入れるなど、夏の強い日差しから、カボチャを守りましょう。
カボチャの家庭菜園での失敗談
- ツルボケ
雄花ばかり、これを「つるぼけ」というそうです‥カボチャ pic.twitter.com/aqdQyLqxBW
— ヤマさん (@yamayamasaraso1) June 19, 2021
ツルボケとは、ツルや葉が茂り過ぎ、雌花が咲かない状態のこと。土が肥えていたり、肥料過多が原因と言われています。
対策として、一度追肥を控えましょう。株が少し弱り始めると、子孫を残そうと雌花が咲くことがあります。
- 日焼け
おかっきーファーム🎃
栽培後半になって坊っちゃんカボチャの一部が白くなってしまいました😭
病気か?と思ったら日焼けみたいです。
この3日間の猛暑でやられました。
小玉スイカも写真のスイカ以外のツルと葉は全て枯れちゃいました。
とりあえずギリギリまで吊るします。
赤く色づき始めたトマト🍅 pic.twitter.com/o2D5iqLdid— おかっきー🇯🇵💕🇮🇳 (@8FrmuIIx8tvSafM) July 19, 2023
一部分に直射日光が当たり、日焼けをすると、表皮が弱り、腐りやすくなります。
カボチャの実に新聞紙を被せると、簡単に直射日光を遮ることができるので、おすすめです。
- 害虫被害
カボチャが注意する害虫は、
- アザミウマ
- ウリハムシ
アザミウマもウリハムシも、ウリ科の植物によく見られる害虫。
特にアザミウマは、体長が1~2mmと小さく、花の中を覗くと大量に見かける場合があります。葉に穴をあけ、吸汁するだけでなく、ウイルスを媒介するので、注意が必要です。農薬を使用し、早めに対処しましょう。
カボチャを家庭菜園する初心者へアドバイス
ミニカボチャに挑戦
初心者には、ミニカボチャがおすすめ。
病気に強く、手間がかからず、手のひらサイズのカボチャが、収穫できます。立体栽培にすることで、省スペースでも栽培が可能です。
栽培は余裕をもって、広いスペースで
葉やツルが、ぐんぐん伸びるカボチャ。葉の直径が、30cm程に生長する品種もあります。
ツルを地面に這わせる場合は、広いスペースが必要です。
スペースがない場合は、支柱を組み、ツルを上に伸ばして栽培しましょう。
着果した実を吊り下げ、空中栽培することができます。
種からの栽培に挑戦
種からの栽培は、難易度が高いイメージですが、カボチャ栽培では、簡単にできます。
カボチャを種から栽培するポイントは、
- 種まきは3月中旬~5月中旬
- 季節が暖かくなってから、種まきをする
- 種まき用土の使用がおすすめ
美味しいカボチャを見つけたら、種を大切に保管し、育ててみましょう。
まとめ
- カボチャの家庭菜園のコツは、水はけの良い土壌での栽培と人工授粉
- 肥料をやり過ぎると、ツルボケになるので注意
- 実は日焼けをすると、腐りやすくなるので注意
- 初心者にはミニカボチャがおすすめ