ズッキーニの家庭菜園のコツは?
- ズッキーニの家庭菜園のコツは?
- ズッキーニの育て方の注意点
- ズッキーニの家庭菜園での失敗談
- ズッキーニを家庭菜園する初心者へアドバイス
をまとめました。
ズッキーニの家庭菜園のコツは?
日当たり・風通し・温暖な気候を好む
ズッキーニは日当たりが良く風通しの良い場所を好みます。ベランダで育てる場合は室外機からの熱風が当たらないように注意しましょう。
また、寒さに弱く温暖な気候を好みます。そのため、植えつけた後は寒冷紗と呼ばれる植物を保護する布などで防寒対策を行うことも大切です。
成長すると一株が大きく広がります。プランターの場合は大型のものに1株ずつ、地植えの場合も十分なスペースをとって植えつけましょう。
プランタ―栽培なら市販の土でOK、畑の場合は事前準備を
プランター栽培の場合は、市販されている野菜用の培養土で育てられます。プランターの底には鉢底石や赤玉土を敷いて水はけを良くしておきましょう。
畑で育てる場合は、苗を植え付ける前に土づくりを行います。まず植えつけ2週間ほど前に石灰をまいて耕しておきます。そして1週間ほど前になったらたい肥と化学肥料を混ぜ込んで耕し、畝を立てます。地面の温度を上げるために畝をマルチというビニールシートのようなもので覆っておくと良いでしょう。
種まきも気温が重要
種から育てる場合、種まきは一般的に3月中旬~5月中旬頃に行います。育苗ポットに1粒ずつ、1㎝くらいの深さまで押し込んで上から土をかぶせたら、水やりをします。
発芽に適した気温は25~30℃です。まだ寒い時期はビニールをかぶせるなどして保温してあげましょう。
植えつけはGW頃
芽が出て、本葉が4~5枚ほど出てきたら、プランターまたは畑に植えつけます。時期は4月下旬~5月上旬のちょうどGW頃が一般的です。気温が低い地域では5月下旬以降が良いでしょう。
植えつけの手順としては、
- ポットの大きさと同じか一回り大きめの穴を掘る
- 穴に水をたっぷりまく
- 水が引いたら苗を植え付けて再度水を与える
また、茎が伸びてくると倒れやすくなるので支柱を立てましょう。
確実に収穫するには人工授粉がおすすめ
確実に実を収穫するには人工授粉がおすすめです。プランタ―栽培など自然に受粉しづらい環境ではとくに人工授粉が効果的です。
開いている雄花を摘み取り、花びらを取り除いて雌花の柱頭と呼ばれる中心部分に花粉をこすりつけていきます。花の付け根が膨らんでいるほうが雌花です。
収穫は大きくなりすぎる前に
実の長さが約20㎝くらいになったら収穫時期です。根もとからハサミで切り取って収穫しましょう。あまり大きくなりすぎると味が落ちたりその後の実のでき具合にも影響します。20㎝前後の大きさになったら早めに収穫しておきましょう。
ズッキーニの育て方の注意点
感染すると治療が難しいモザイク病予防にはアブラムシ対策が必須
ウイルスが原因となり、葉が濃い色と薄い色のモザイクのような模様が現れる病気です。葉が縮れたり丸まったりする場合もあります。
感染経路の多くはアブラムシです。防虫ネットなどでアブラムシ対策を行いましょう。薬剤などでの治療が難しく他の野菜へも伝染するリスクがある病気です。そのためモザイク病が発生した株は抜き取って処分する必要があります。
ズッキーニに多いうどんこ病対策は風通しと日当たり
カビが原因となり、葉にうどんの粉を振ったような模様が発生するのがうどんこ病です。うどんこ病はひどくなると葉が枯れてしまいます。見つけたら葉を切り取って処分しましょう。
ズッキーニの葉にはもともと白い模様があるので見分けにくいかもしれません。うどんこ病の場合はその名の通りうどんの打ち粉を振ったような見た目になります。よく見ると本来の模様との違いが分かると思います。
できるだけ風通しと日当たりを良くして予防しましょう。葉が生い茂っていると通気性も日当たりも悪くなります。古くなった葉は取り除いていきましょう。
受粉作業は雌花が開いている早朝がマスト
雌花が開いているのは早朝の時間帯のみです。人工授粉する場合は朝8~9時頃までには受粉作業を行いましょう。できれば晴れた日に行うのがベストです。もし雨の日に作業する際は傘などで雨除けをすると良いでしょう。
ズッキーニの家庭菜園での失敗談
受粉が上手くいかず実がいびつな形に
先が細いいびつな形の実ができてしまいました。自然に受粉できなかったり、人工的に受粉しても雨で流れてしまったりして受粉に失敗したことが原因と思われます。食感も悪く食べるのは諦めました。
やはり、美味しい実を収穫するには早朝の雌花がきちんと開いている時間帯に人口受粉させることや雨対策は必要ですね。
モザイク病が伝染
1つの株にモザイク病と思われる症状が出た後しばらくして他の株にも伝染してしまいました。1つ目の感染した株をもったいないからと、しばらく様子を見ていたのが原因のようです。モザイク病らしき症状を見つけたら、ためらわずに処分しないと被害がどんどん広がってしまうので要注意です。
ズッキーニを家庭菜園する初心者へアドバイス
- 少ない本数なら苗から育てるほうが簡単
ズッキーニは種からでも苗からでも育てられます。ただ、プランター栽培など少ない本数で育てる場合には苗を購入して育てるほうが手間も少なく簡単です。
- 2週間に1回くらいのペースで肥料を
実がたくさん付くので、2週間に1回くらいのペースで肥料を与えてあげるとよいでしょう。水やりと同時に与えられる液体肥料が便利です。
まとめ
- ズッキーニを家庭菜園するときの育て方のコツは、温度管理と人工授粉
- 美味しいズッキーニ収穫のためには早朝の受粉作業、病気や害虫対策が大切
- 万が一病気が発生したときの対応はためらわずに潔く
- 少ない本数で始めるなら苗を購入するほうが簡単