航空業界



・ジャムコ(7408)の株価予想
・ジャムコ(7408)株の買い時
・ジャムコ(7408)の株の分析
・同業種の銘柄と比較
・まわりの予想
・総合評価
・買いを検討している人へアドバイス

をまとめました。

ジャムコ(7408)の株価予想!今後どうなるか?

今後どうなる

  • しばらくは低調な推移を続けると思われるが、長期的には株価回復が見込まれる

・業界最大手のボーイング社とエアバス社の2社に製品を納入しており、内装品業界全体でも4位の位置につけているものの、コロナの影響によりボーイング社の今後10年間の民間航空機需要の長期予測がマイナスになるなど見通しは暗めです。

・オリンピック開催とともに観光需要が再び高まることも期待され、あらゆる広胴機に搭載可能な「SpaceX」をSWdesignと共同開発し、様々な機種への納入を検討しているなど、アフターコロナの動きには期待が持てます。

・長期的に見ると新規需要に加え、既存の機体からの代替もあるため一定の需要は見込めそうな状況です。

・米国の追加経済対策をめぐる協議の中で、航空業界への支援も検討され始めました。

ジャムコ(7408)株の買い時

株の買い時

  • 今すぐ焦って買う必要はなく、コロナ対策の状況を見極めてから買っても遅くはない

・ワクチン開発に一定の目途がつき、航空機での移動制限緩和措置が本格的に検討され始めそうな1~2年後が買い時だと思われますが、大底を狙うというのであればすぐに買ってみても良いかもしれません。

・航空業界が活発化すると、古い機体から新しい機体への更新が増加し、製造部品や内装品の需要増が見込まれますし、更には機体の整備も必要になってくることから業績回復が期待出来ます。

・米国の追加経済対策協議で、本格的な支援が表明されれば市場に好意的に受け入れられる可能性大。
ただし大統領選挙などもあり、時期がずれ込む可能性はありえます。

ジャムコ(7408)の株の分析【2020年10月21日現在】

株の分析

配当金はいくら?配当利回り

株価指標 目安
配当金 20円
配当利回り 3.15%
配当性向 88.6%

今期の配当は維持したものの繰延税金資産計上を行ったことなどから、今後は無配が濃厚とみられています

株主優待の内容

・残念ながら株主優待はありません。

保有株数 株式優待の内容
100株 なし

株価指標

    • 現在の株価でもかなり割安ではありますが、今後の見通しも暗いことからしばらくは低調な動きをするとみられる
    株価指数 目安
    PER 29.03
    PBR 0.58
    ROE 2.02
    自己資本比率 24.8%

    ・PBRは0.56倍とかなりの割安感が出ていますが、PERは28.6倍とこちらはやや割高となっています。
    しかしコロナショックなどから輸送機器業界全体にこのような傾向が見られます。

    ・ROEは2%、自己資本比率も20%台と指標的には安全性は低いとみなされるレベルです。

    同業種の銘柄と比較

    比較

    • 業界全体と比較してみても、財務の健全性は低く安全とは言いがたい

    ・トヨタ自動車はコロナショック時に1株7800円台から6000円台へと大幅に下落したものの、現在は7000円台を回復するなど業界1位の強さを見せています。
    PER:9.52倍、PBR:1.07倍と指標的にも手堅い印象を受けます。

    ・同じボーイング関連株の住友精密は、PER:10.86、PBR:0.38倍とこちらは手堅いです。
    更にROEは3%台、自己資本比率も37.5%とジャムコと比較すると多少安全性は高いと言えます。



    ジャムコ(7408)株のまわりの予想

    周りの声

    • アナリスト、個人投資家たちともに買い予想が優勢。目標株価1000円以上を設定する人も

    買い予想の声

    ・爆益は難しそうだが手堅く

    ・逆張りからのナンピン買い

    などの声がチラホラ見受けられますが、SNS上で話題に上がることは残念ながらあまりありません

    売り予想の声

    ・コロナショック時に大半の人が売っており、現在保有している人たちはキャピタルゲイン狙いが多いと思われ、売り予想の声はほとんど見受けられませんでした。

    ジャムコ(7408)の総合評価

    ジャムコの総合評価

    • 航空業界を始め、輸送機全体の業績が悪化していることから、全体的に低評価となっている
    通信簿
    業績 ×
    配当金目当て ×
    優待目当て ×
    割安
    同業種との比較
    将来性

    業績について

    • 業績ははっきり言って悪い

    ・コロナによる移動制限で航空業界全体の業績が落ち込んでおり、それに引っ張られて業績は悪化しています。
    また「Space X」の開発も業績を圧迫する原因の一つとなってしまっています。

    ・シンガポールにある子会社を売却し、ギャレーの生産拠点を国内へと移すなど規模縮小の動きが見られます。

    ・コロナにより今後の見通しが立たないことから、業績予想は未定となるなど先行き不透明感が高くなっています。

    ・Go To Travelなどの対策により多少利用客は戻ってきましたが、今後も維持出来るかは現段階ではまだ未知数です。

    配当金目当ての投資

    ・今期は配当を維持しましたが、来期以降の配当は望めません。
    そのため配当金目当ての投資には不向きです。

    優待目当ての投資

    ・こちらも株主優待がないため、優待目当ての投資には不向きです。

    割安かどうか

    • 割安ではあるが、値上がりの期待も現段階では薄い

    ・目標株価が900~1000円となっており、現在の株価はかなり割安であると言えます。

    ・ただしコロナの影響が未知数な部分もあり、今後も下がる可能性は否定できません

    同業種との比較

    • 比較的手は出しやすい株価にはなっている

    ・トヨタ自動車や住友精密と比べ、1株の金額は小さく手は出しやすい銘柄ではありますが、指標などの安全性は低いのでその辺は注意が必要です。

    ・他の銘柄と比較して航空業界への供給が大半を占めるので、コロナの影響は長引く可能性が大きいです。

    将来性はあるか

    • コロナ次第だが、ゼロではない

    ・肘で開けられる機内トイレのドアをANAと共同開発するなど、withコロナの対策に取り組んでいることから他社への導入検討も期待出来ます。

    ・オリンピック開催や移動制限緩和になれば航空業界も回復し、機体の整備などが必要となってくるため需要が増えることが期待されます。

    買いを検討している人へアドバイス

    アドバイス

    • 情勢を見ながら、業績回復の兆しが出るまで待つべし

    ・数ヶ月などの短期投資には向いておらず、数年単位の長期投資であれば買っても良いかもしれません。

    ・現在はかなり割安であることから、通常の状態に戻った場合のキャピタルゲインは大きくなる可能性を秘めています。

    ワクチン開発の時期を見てから買っても遅くはないと思います。

    まとめ

    まとめ

    • 焦って買う必要はなし!

    ・ジャムコの株価予想としては、すぐには大幅な上昇は見込めません。

    ・業績悪化から配当金は見込めず、株主優待もありません。
    そのためインカムゲイン目的の投資には当てはまりません。

    ・コロナ対策にある程度の道筋が見えてくると業績回復が見込めるため、今のうちに買っておけばキャピタルゲインには期待できると思われます。

    ・しばらくは低調な推移をするものと思われるので、無理をして今すぐこの銘柄を買う必要はなく、資金に余裕があるのであれば他の銘柄を検討してみてもよいかもしれません。