イデコはやめたほうがいい理由は?
- イデコはやめたほうがいい理由は?
- イデコでやばい大損をして騙される人の例
- イデコでデメリットしかない人はどんな人?
- イデコをやめたほうがいい人やったほうがいい人
をまとめました。
イデコはやめたほうがいい理由は?
- 60歳まで解約することができない。
イデコは自分で老後資金を積立て、積立てた額分の税制優遇を受けられる制度ですが、一番のデメリットは、原則60歳まで解約できないことです。
死亡や障害が残った場合は別として、それ以外では解約することが出来ません。長い人生、どのタイミングでお金が必要になるか分かりません。
家を買ったり、子供の教育費などまとまったお金が必要になるイベントはいくつもあります。
「イデコにはたくさんお金が積み立てられるのに、手持ちがない。。。」といったことがないように注意しましょう。
- 手数料がかかる
イデコの加入の際には、初めに2829円の手数料と、毎月171円の手数料がかかります。手数料については金融期間によって変わるので、よく調べておきましょう。
毎月わずかな手数料で気にならないかもしれませんが、積み上げれば大きいもので、特に積立額が少ない場合は大損してしまう場合もあります。
税金がかかる場合がある
イデコは受け取る際に税金がかからないイメージがありますが、実はかかる場合もあります。
イデコは60歳になると、分割して年金のようにもらうか、まとめて退職金のようにもらうかを選べます。
収入上、前者は年金として扱われ、後者は退職金として扱われます。年金も退職金も「税金がかからない額」が決まっているため、イデコの額が税金がかからない額を超えてしまうと、税金がかかってしまうという仕組みです。
イデコの受け取れる額に加えて、自分の年金と退職金の「税金がかからない額」をしっかり把握する必要がありますね。
イデコでやばい大損をして騙される人の例
- 自分の収支状況を把握せず、積立が厳しくなった人の例
今回の例はあくまで過程ですが、何も考えずにイデコを始めると、このような状況に陥ってしまうかもしれません。
ある日Sさん(20代 飲食業勤務)は、ニュースで老後に2000万円が足りないというのを見て、不安になり資産運用を始めようと思いました。
とりあえずネットで調べると、「老後の資金を貯められて、かつ税制優遇が受けられるイデコ」が引っかかりし、興味を持ちました。
よくよく調べると、イデコでは掛け金が控除され、しかも運用益に税金がかからないということがわかり、Sさんは「これだ!」と思い、口座を開設しました。収入も安定していたこともあり、月々3万円の積立を始めました。
3年間積立をし続け、イデコの口座には100万円以上貯まり、資産運用は順調でした。ただSさんは浪費が激しく、イデコ以外の貯金はほとんどしていませんでした。
そんな時、コロナショックが起こり、Sさんの会社も休業を余儀なくされ、収入が激減してしまいました。家賃や生活費を払うことも厳しくなり、イデコの支払いも一時的にストップしました。
Sさんはイデコに100万円以上あり、それを切り崩したい気持ちがあったのですが、原則として60歳まで引き落としが出来ないため、それも出来ず、ただただ少ない貯金を切り崩す生活になってしまいました。。。
このように人生は何があるか分かりません。いつお金が必要になるかも分からないので、60歳まで引き出せないイデコへは余剰資金を入れるべきでしょう。
イデコでデメリットしかない人はどんな人?
- 現状収支が赤字な人
現状収支が赤字な人は、無理にイデコを始める必要はないでしょう。イデコは60歳になって初めて引き出せるため、現状生活が厳しい方は、今を優先すべきです。
現状の生活に余裕がある人が、余剰資金を将来のためにお得に運用できるのがイデコの本質だと言えます。
- 毎月の積立金額が少ない人
「少しくらい余裕があるからイデコを始めよう!」という人も注意が必要です。
イデコは毎月171円、年間2052円の手数料がかかります。もし毎月5000円しか積み立てをしなかった場合、年間3.4%の手数料がかかる計算になります。
安定した投資の場合、年間の利益は数%ですから、この率はかなりの痛手になります。よってイデコを始めならば、ある程度積立額を高く設定したほうが良いでしょう。
イデコをやめたほうがいい人やったほうがいい人
やめたほうがいい人
お金に余裕がない人
現在の生活がいっぱいいっぱいの人、高い積立額を支払えない人はイデコをやっても、今の生活が苦しくなったり、手数料で他の投資より大損をしてしまう可能性があります。
老後の資金を貯める前に、今の生活がよりよくなるために自己投資したほうが良いでしょう。
やったほうがいい人
お金に余裕がある人
現在の生活に余裕があり、月々数万円の出費も特に問題ない人が老後資金を貯めるには税制優遇のあるイデコは、まさにピッタリと言えるでしょう。
まとめ
- イデコは税制優遇があるが、60歳まで解約できないといったデメリットもある。
- 貯金が少ない人は、60歳まで解約できないイデコを始めるべきではない。
- 積立金額が低い場合は、手数料で大損してしまう可能性がる。
- お金に余裕がある人が、老後資金を貯めるためにはイデコはオススメ