薬剤師レジデントの年収どのくらい?
- 薬剤師レジデントの年収は、300万円~340万円
薬剤師レジデントの年収は新卒病院薬剤師とほぼ同じの年収300万円~340万円になります。
- 年収が低い理由とは?
なぜここまで年収が低いのか。それは「レジデント」という言葉がその年収の低さを物語っています。レジデントとは「研修生」を意味し、薬剤師国家試験を合格した後の見習い薬剤師のことを指します。研修生ですので勉強をさせて頂く立場から年収が低くなってしまっているのです(時給換算で1500円前後)。
<参考資料:筑波大学薬剤師レジデントの募集要項>
http://www.hosp.tsukuba.ac.jp/wp-content/uploads/2018/04/pharmacistresi.pdf#search=’%E7%AD%91%E6%B3%A2%E5%A4%A7%E5%AD%A6+%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%88%E8%96%AC%E5%89%A4%E5%B8%AB’
薬剤師レジデントの給料はどのくらい?
- 薬剤師レジデントの給料、月収では25万円前後
薬剤師レジデントは上記で記したように年収が300万~340万円と低く、月収では25万円前後になります。ここからさらに社会保険料と税金が引かれ手取り20万円前後が実際に受け取れる給料です。病院薬剤師としては普通だと考える人が多いですが一般的な薬剤師で考えるとかなり低い年収となります。
- 生活していけるレベルの給料か?
薬剤師としては一般薬剤師より低い水準であるため不満がある方もいるかと思います。しかし、資格をもたない会社員とほぼ同じ水準の給料であるため、生活できない水準ではないため安心して生活はできるでしょう。
薬剤師レジデントの給料は安すぎ?一般の薬剤師と比較してみた
- 薬剤師レジデントの給料は安いか?
一般薬剤師は年収350~450万円で国家資格取得後、薬局や病院、ドラッグストアを中心に就職します。就職後は実務経験を積むために勉強し薬の知識を伸ばす余裕はあまりありません。
その点を踏まえると薬剤師レジデントは年収約300万円で病院という最先端の場所で学べるという最大のメリットがあり、確かに給料は一般薬剤師に比べて安く大変な実務・学習が待っていますが「やりがい」の部分に関しては一番感じられる職域だといえるでしょう。
薬剤師レジデントの待遇面のメリットデメリット
待遇の良い面
給料が新卒並みにもらえる
薬剤師国家資格を所有しているおかげで、一般の会社員並みには給料をもらうことができます。学習を継続するためには経済面が安定していることが必要条件になります。これは社会人にとってかなりのメリットといえるでしょう。
学べる学習レベルが最先端
最先端の勉強ができる人は限られています。普通に就職してしまうと勉強をすることがなくなってしまいます。長い目でみれば最先端の医療を知っている人は就職活動に有利に働くエネルギーになるでしょう。
研修後の就職先が保障されている
研修期間は1~2年と決められています。その後、必ず就職活動が必要になるため就職先を紹介してくれる場合が多いです。将来を気にせず安心して勉学に励める環境を提供してくれるというの薬剤師レジデントのメリットといえるでしょう。
待遇の悪い面
専門性が活かしきれない場合が多い
一般の薬局や病院に就職を決めると薬剤師として求められる能力は最先端の医療を知っていることよりも
①正確な調剤・監査ができるか、
②投薬時のコミュニケーション能力があるか、
③在庫管理ができるかといった直接関係のない内容になってしまいます。就職先で悩むことが多くなる可能性がデメリットでしょう
研修の都合で自己都合退職しにくい
研修を始めるとプログラムに従って研修を行うことになります。
それは学生が単位を獲得するために病院実習を受けていた延長ともいえ、なかなかやめることができない環境に身を置くことになります。そのため、モチベーションが始めから低い方にとってはあまりお勧めできません。
まとめ
・薬剤師レジデントの年収は300~350万円、新卒会社員と同じくらいで勉強ができることを踏まえれば低い給料ではない
・薬剤師レジデントの給料は一般薬剤師と比べると安いが将来を見越した投資と考えると安すぎではない
・薬剤師レジデントの待遇面のメリット・デメリットは考え方次第で様々、メリットだけを感じる人は薬剤師レジデントも良い選択肢である