キュウリの家庭菜園



キュウリの家庭菜園のコツは?

  • キュウリの育て方の注意点
  • キュウリの家庭菜園での失敗談
  • キュウリを家庭菜園する初心者へのアドバイス

をまとめました。

キュウリの家庭菜園のコツは?

元気で育てやすい苗を選ぶ

苗ポットのラベルやタグで、品種の特徴をチェックしよう

キュウリの苗は様々な品種のものがホームセンター等で手軽に入手できます。病気に対する抵抗性、育て方や実の成り方など差別化されていますので、ご自身の家庭菜園に合った品種を選びましょう。接木タイプがおすすめです。

 

若くて健康な苗を選ぶ

キュウリの苗

販売されている苗の中には、つるが長く伸びたり花が咲いているものが混じっていることがあります。つるが伸び過ぎたものは一見、成長が良いように思えますが、老化して育ちにくい苗です。苗を選ぶ際は、

  • 葉がしっかりしていて緑色が濃い
  • ヒョロヒョロと伸びすぎていない
  • 双葉がきれいに残っている
  • 本葉が2〜3枚出ている

ものを選ぶのがおすすめです。

 

植え付け場所の日当たり具合を確認

できるだけ日当たりの良い場所で育てよう

日光に十分当てて育てた方が、しっかりと元気な株になります。
ベランダ栽培などで短時間しか日照が得られない場合には、できるだけ日が入る方向につるを誘引してあげるなど工夫してみましょう。

 

摘芯・摘果を忘れずに行う

摘芯でつるを増やす

たくさん収穫するためには、初めに伸びる親づるの先端を切って子づるを伸ばし、さらに伸びた子づるの先端を切って孫づるを伸ばす、摘芯を行います。つるを枝分かれさせることで、多くの実を付けさせるのが狙いです。

 

摘果で株の充実を図る

最初に大きくなる実(一番果)を10センチ前後の小さいうちに摘み取ります。摘果は、まだ若い株を疲れさせないために行う、大切な作業です。ちょっと勿体無い気もしますが、摘果した実も美味しく食べられますのでご安心を。

 

キュウリの育て方の注意点

キュウリは寒さに弱い

植え付け時期に注意する

夏野菜であるキュウリは寒さに弱いです。気温が20度を下回る時期は、防寒対策が必要になります。初心者の人や手間をかけたくない人は、十分に気温が高くなってから苗を植え付けましょう

 

雑な水やりではダメ

水やりは朝にたっぷり

水やり

 夜間に多くの水分を与えると、つるが徒長します。水やりは早朝に、たっぷり行いましょう。プランター栽培の場合は、底から水が流れるくらいが目安です。

 

つるを伸ばすスペースの確保

支柱とネットを準備しよう

支柱とネット

キュウリはつる性の植物ですから、近くのものに巻きつきながらどんどん伸びていきます。巻きつくものが無いと地面に這ったり、つるが混み合ったりしてしまいます。支柱とネットを立てて、十分につるを伸ばして、日光をしっかり葉に当てられるようにしましょう。

 

キュウリは養分不足になりがち

定期的に追肥を行う

キュウリは成長が早いので、土中の養分が不足しがちです。定期的な追肥を行いましょう。最初の実が大きくなり始めた頃、初めの追肥を行い、その後は2週間ごとを目安に行いましょう。



 

キュウリの家庭菜園での失敗談

苗が枯れる

買った時には元気だったのに、植えつけ後に苗が枯れてしまうことがあります。原因として、

  • 水やりの量が多すぎた、または少なすぎた
  • 気温の低い状態が続いた
  • 病気にかかってしまった
  • 害虫による被害

などがあります。
キュウリも私たちと同じ生き物ですから、毎日様子を観察し、「おかしいな」と思うことがあれば早めに対処してあげましょう。

 

実が成らない

苗が順調に成長しているように見えても、「実がほとんど収穫できなかった」という経験をされた方も多いです。
「高層階のベランダで虫がいないから、受粉ができていないのでは」?
いいえ、キュウリは単位結果性(受粉しなくても実がなる性質)を持つ植物で、受粉は必ずしも必要ではありません。実が成らない主な原因は、

  • 水分・養分の不足
  • 日照不足
  • つるぼけ(窒素分過多)

などが考えられます。
水分と肥料を適切に与え、また日照が少ない場所で育てている場合は、葉の重なりなどをできるだけ解消してあげるなど工夫しましょう

 

実の形が悪い(奇形果)

キュウリの奇形果

実はなるけれど、どれもこれも不恰好、こんな話もよく聞きます。主な原因はやはり

  • 水分不足
  • 養分不足
  • 日照不足
  • 高温乾燥

などが考えられます。
また、ネットなどに実が引っかかったまま成長した場合も変形しやすいので、注意してあげた方が良いですね。 形が悪くても食べられますが、気になる場合は水やりや追肥のやり方を見直してみると良いかもしれません。

 

実が大きくなりすぎた

育ち過ぎたキュウリ

キュウリの成長は驚くほど早く、そろそろ収穫しようか、明日にしようか…と悩んでいると一晩で巨大化してしまいます。大きくなっても食べられますが、一般的には「皮がかたい」「種が大きい」などの理由で、生で食べるより火を通して食べる方が良いと言われています。
逆に、少し小さめな実は、生で食べてもエグみや青臭さをほとんど感じず、お店で買うキュウリとはまた違った美味しさが楽しめます。「少し小さいかな?」と思うタイミングで収穫するのもおすすめです。

 

キュウリを家庭菜園する初心者へのアドバイス

  • 育てる場所や育て方を事前にイメージしておく

キュウリを育てるには、ある程度の広さのスペースが必要になります。また、毎朝の水やりは欠かせません。キュウリを育てるスペースを作れるか、また生活の中でお世話の時間を確保できるか、事前にイメージしておくことで、スムーズに栽培が始められます。

 

  • 日々のお世話と観察が大切

キュウリの栽培は簡単そうに思えて、案外デリケートなものです。毎朝の水やりの際にしっかり状態を観察して、摘芯や追肥のタイミングを逃さないようにしましょう。また虫が付いていないか、葉の様子がおかしくないか、など健康状態を気にかけてあげましょう。

 

  • キュウリが好きなら、是非トライしてほしい

キュウリの収穫

スーパーで購入するキュウリも美味しいですが、採れたてのキュウリの味は、家庭菜園でしか味わえません。毎日のお世話を頑張って、美味しいキュウリをたくさん収穫してくださいね。

 

まとめ

  • 家庭菜園でのキュウリの育て方は苗選びと植え付け時期が重要
  • 確実に収穫するには、毎日の観察と適切な水やり・追肥・摘芯・摘果を
  • 収穫は少し実が小さめなタイミングもおすすめ