トウモロコシの家庭菜園のコツは?
- トウモロコシの家庭菜園のコツは?
- トウモロコシの育て方の注意点
- トウモロコシの家庭菜園での失敗談
- トウモロコシを家庭菜園する初心者へアドバイス
をまとめました。
トウモロコシの家庭菜園のコツは?
温度を意識しよう
トウモロコシの栽培適温は、25℃~30℃と比較的に高めです。10℃以下では、枯れてしまう可能性が高いです。温度条件は最も重要なため、温度を細目に確認しましょう。
日当たりのいい場所で育てよう
トウモロコシは、6時間以上太陽の光が必要な、陽性植物です。日当たりが悪いと、成長スピードが遅く、実が小さくなります。 庭でも畑でもプランターでも、必ず日当たりが良い場所で育てましょう。
1つの品種だけ種を植えよう
意外と知られてないですけど
トウモロコシは複数の品種をそばに植えると交雑して味が変わってしまいます。
そばにポップコーンを植えると、ポップコーンと交雑して皮の硬い粒が交じってしまいます。
黄色と白を近くに植えるとバイカラーになってしまいます。— 野菜の育て方.com【公式】 (@farm_sasaki) December 11, 2019
トウモロコシは、風で花粉を飛ばして受粉をします。複数の品種を育てると、花粉が混ざり、見た目も味も悪くなります。 家庭でおなじみの、甘みが強いスイートコーンの代表的な品種は、
- 黄粒種
- 白粒種
- バイカラー種
の3種類に分けられます。育てる時は、必ず1つの品種を育てましょう。
種のとがっている方を下にして植えよう
トウモロコシさんの
種を蒔きました🌽
ちょっぴり面倒ですが、
軸側の ちょこっと尖った方を
下にして差し込むと発芽率が
アップしますよぉ⤴️⤴️#家庭菜園 #トウモロコシ pic.twitter.com/Ymk6HFItVW— ひろたん (@Hirotan20041004) March 3, 2022
種のとがっている方から水を吸い取るため、発芽率があがります。種が発芽しないことはよくあるので、少しでも発芽率をあげましょう。
土作りをしよう
土が酸性かアルカリ性かは、pH(ペーハー)で診断します。pH7以下は酸性で、pH7以上でアルカリ性になります。トウモロコシは、弱酸性のpH6~6.5の土壌を好みます。種の植えつけ前に、土壌酸度計で酸度を測りましょう。 必要な場合は、種まきの2週間前に苦土石灰をまきましょう。pHを1上げるには、苦土石灰を1㎡辺り、1つかみの100g必要です。 種まきの1週間前には、たい肥と化成肥料をまきましょう。1㎡辺り、たい肥2kgと化成肥料100gを、土とよく混ぜ合わせます。
畝の準備をしよう
受粉しやすく、水はけのいい土壌にします。そのため、畝の幅は90cm程、高さは15cm程にしましょう。受粉しやすくするためには、複数植える必要があります。
トウモロコシの育て方の注意点
間引きのタイミング
健康な野菜へ育てるため、間引きは必要不可欠です。間引きの目的として、
- 1株に栄養を集中させ、
- 日当たりがよくなり、
- 風通しをよくする
ことで、生育がよくなります。 草丈が10cm程の高さで、3本から2本に間引きましょう。草丈が20cmの高さで、1本に間引きましょう。間引きは、他の株を痛めないよう、根元をハサミで切ります。
水やりのタイミング
トウモロコシは、乾燥を嫌う作物です。水きれになると、先端まで実の入りが悪くなります。栽培期間中は、土の表面が乾いたら水をあげましょう。
肥料食い
トウモロコシは、ナスやきゅうりと同じで、多くの肥料を好みます。肥料が足りないと、肝心の実が太りません。生育に必要な追肥は、
- 草丈が40cm~50cmのタイミング
- おばなが出たタイミング
に化成肥料を、3g程度(一握り)根元にまきましょう。
人口受粉の必要性
トウモロコシネタ。トウモロコシは先におばなが先に咲いてめばなが後で咲くので、自然栽培、ふうばいかでは上手く受粉できない事が多くて人口受粉する。
なので農家ではわざと遅く植える分を別に作るくらい。— さくかい (@sakuksi01) October 13, 2016
おいしいトウモロコシは、受粉が不十分だと、収穫できません。風任せで失敗すると、後悔しちゃいますよね。人工受粉は、開花したおばなを切って、めばなのひげに花粉をすりつけるだけです。風の力だけではなく、人口受粉をしましょう
害虫対策を忘れずに
栽培で特に注意する害虫は、アワノメイガです。おばなの匂いをかいで、卵を産みつけにきます。卵がふ化すると、実を食べつくします。薬剤を使わず無農薬で野菜を作る場合は、
- 防虫ネットで産卵を予防
- 幼虫を見つけて駆除
- インゲンや枝豆などマメ科の野菜を近くに植える
- 受粉の終わったおばなを切り落とす
など定期的に害虫対策をしましょう。葉の裏側や茎部分を確認すると、穴が空いているかもしれません。
トウモロコシの家庭菜園での失敗談
- 鳥は種が大好物
まいた種が、いつまでたっても発芽しないケースがあります。鳥に食べられていなか、確認しましょう。発芽前に食べられないよう、
- マルチングを張る
- 不織布をベタ書き
などの対策をしましょう。
- 倒伏防止
トウモロコシは、成長すると大人位まで、丈が高くなります。丈が高い分、風の影響を受けるので、強風だと、倒れてしまう可能性が高いです。倒れないように、
- 土寄せする
- 支柱を立てる
- 株元のわき芽を残す
など事前に対策が必要です。
- 粒が小さく実が歯抜け状態
トウモロコシ初収穫!
歯抜けがすごいからから次からはしっかり授粉してあげよう。#七色のつる#なないろのつる#nanaironotsuru#家庭菜園 #船橋市 pic.twitter.com/eVgjpdnWkt— 七色のつる ふぁーむ(月3000円から始める農業) (@nanaironotsuru) July 5, 2022
トウモロコシが小さく、歯抜けの状態になるのは、
- 受粉が不十分のケース
- 受粉する時期が32℃以上のケース
- 肥料不足のケース
が多いです。受粉や肥料が原因で、歯抜けにならないためにも、人口受粉をしましょう。 また、トウモロコシは高温に強いですが、35℃を超えると受粉率が低下します。太陽の光を通さない、黒マルチや白マルチを張るようにしましょう。地温の上昇を防げます。
- カラス対策
トウモロコシの実が大きくなってくると、カラスが狙ってきます。まるで、大きくなるまで待っていたかのようですね。ただ、さすがのカラスも台所用の水切りネットは、簡単に外せないみたいです。水切りネットを実にかぶせて、実を守りましょう。
トウモロコシを家庭菜園する初心者へアドバイス
2月下旬~3月上旬の桜の時期に植えつけよう
アワノメイガにやられないようにと2月に種まきしたお陰で
今は穂が出て、間もなく実が育ちそうです⭕️
実験成功👨🌾 毎年のことですが、トウモロコシがアワノメイガにやられるとショックですからねえ。人間もムシになんか負けていられません。 pic.twitter.com/U9coM2S9Af— きらくおじさん (@anatanokirahosi) May 21, 2018
大敵アワノメイガに食べられる前に、植えつけを早める人は多いです。アワノメイガは、6月~8月に発生します。害虫対策をどんなにしても、被害にあうことはあります。リスクを下げるには、アワノメイガのピーク時期前に、収穫することです。 植えつけてから約90日で収穫できるので、2月下旬~3月上旬までに植えつけましょう。ただ、2月下旬はまだ寒いので、防寒対策をしっかりしましょう。
株が四角になるよう2列以上で植えよう
トウモロコシは、風で飛んだ花粉が、めしべの先につくことで受粉します。1株だけ育てた場合は、人口受粉をしない限り、実になりません。複数列に育てることで、自然の力で受粉する確率が上がります。株が四角になるよう、2列以上に育てるようにしましょう。
収穫タイミングはこげ茶色のひげ
収穫が早いと、実が柔らかすぎになってしまいます。収穫が遅いと、甘みが減って固くなってしまいます。 トウモロコシのヒゲは、受粉するとどんどん茶色くなります。外の皮を向いて、実ができているか確認しましょうね。
まとめ
- トウモロコシの家庭菜園の育て方は、土作りや畝作りを徹底する
- 間引きや水やりをする
- 害虫対策や天候対策をする
- 2月下旬~3月上旬に2列以上で植える