タマネギの家庭菜園のコツ



タマネギの家庭菜園のコツは?

  • タマネギの家庭菜園のコツは?
  • 育て方の注意点、失敗談
  • タマネギを家庭菜園する初心者へアドバイス

をまとめました。

タマネギの家庭菜園のコツは?

タマネギの特徴を確認

タマネギの家庭菜園のコツ(特徴)

タマネギの特徴は、

  • 生育適温は15℃~20℃
  • 栽培は秋まきが一般的
  • 寒冷地では、春まきも可能
秋まきの場合
  • 種まき9月、苗の定植10月、収穫は翌年5~6月

春まきの場合

  • 種まき2月、苗の定植4月、収穫7月下旬~

北海道や、東北などの寒冷地では、春まき栽培が可能です。春まきの場合、育苗は、暖かいハウス内や、屋内で行いましょう

 

種まきは、育苗箱やセルトレイがおすすめ

タマネギの家庭菜園のコツ(育苗)

直接地面にまくと、雨で流される可能性があります。種は、セルトレイや育苗箱にまくことをおすすめします。

種まきの手順は、

  1. 育苗箱に、野菜培養土を入れる
  2. 浅く溝を作って、種をまく
  3. 土をかぶせ、軽く押さえる

種と土の密着度が高いほうが、発芽がしやすいです。

土の表面を軽く押さえ、最後にたっぷりと、水やりをしましょう。草丈が伸びたら、深さのあるプランタ―や、畑の隙間に移植すると、苗の生長が促されます。

 

畑作りは、植え付けの二週間前から

苗を購入して、生育する場合も、二週間前から土作りの準備をしましょう。

土作りの手順は、

  1. 二週間前に、全体に苦土石灰をまき、よく耕す
  2. 一週間前に、堆肥と化成肥料をよく混ぜ込む
  3. 高さ10cmの畝を作る
  4. 黒マルチを張る

黒マルチは、穴あきマルチを使用すると便利です。苗を植え付ける際、マルチに穴を開ける手間が省けます。

 

苗の植え付けは10月頃

タマネギの家庭菜園のコツ(植え付け1)

苗が、鉛筆くらいの太さになれば、10月中に、植え付けましょう。

タマネギの場合、適切な時期に苗を植え付けることが、とても大切です。苗が小さい場合でも、そのまま植え付けましょう。

苗の植え付け方は、

タマネギの家庭菜園のコツ(植え付け2)

  1. 株間15cm~20cmで、黒マルチと土に穴を開ける

タマネギの家庭菜園のコツ(植え付け3)

タマネギの家庭菜園のコツ(植え付け4)

  1. 1箇所に2~3本植え付ける

植え付ける際は、苗の白い部分が、隠れる程度の深さになるよう、土に穴をあけます。苗の高さを揃えて植えると、土寄せがしやすいです。冬越し後、元気の良い苗一本を育てましょう。

 

追肥は2回行う

タマネギの家庭菜園のコツ(追肥)

追肥は、2回のタイミングで行います。

追肥を行うタイミングは、

  • 冬越し前の12月頃
  • 冬越し明けの3月頃

化成肥料を、株元に一つまみパラパラとまき、周りの土と軽く混ぜ、株元に土を寄せましょう。

 

雪が降る地域は、冬越しの準備

タマネギの家庭菜園のコツ(冬越し1)

寒さに強いタマネギですが、雪が降る地域では、冬越しの準備が必要。

雪の重みで、茎が折れたり、凍害に遭う可能性があります。ビニールや、ネットをトンネル上に張り、苗が雪で覆われないよう、対策をしましょう。

タマネギの家庭菜園のコツ(冬越し2)

冬でも、タマネギは成長を続けます。

ビニールなどのトンネルで覆うと、保温になり、苗の成長が促進されます。冬越し対策で、冬のタマネギの成長を、少しでも促しましょう。

 

収穫は晴れ続きの日に

タマネギの家庭菜園のコツ(収穫1)

タマネギの葉や茎が、栽培している全体の8割程倒れたら、収穫適期。

晴れた日を選び収穫しましょう。収穫後は、水分を飛ばすため、半日~2日、土の上に放置します。

収穫後は、新タマネギが楽しめます。

乾燥させる普通のタマネギに対し、新タマネギは、収穫後に乾燥させていない、タマネギのこと。栄養成分に違いはありませんが、みずみずしく、肉質が柔らかいのが特徴。辛みが少ないので、サラダで食べるのが、おすすめです。



タマネギの家庭菜園のコツ(収穫2)
いくつかまとめて紐で縛り、風通しの良い軒下に吊るして、乾燥させながら保存しましょう。

 

タマネギの育て方の注意点

枯れた葉は除去

タマネギの家庭菜園の注意点(枯葉)

根元近くに、枯れた葉を見つけたら、こまめに取り除きましょう。

春を迎えると、タマネギの茎葉は、ぐんぐん大きく育ちます。枯れた葉を放置すると、カビが生えたり、病気の原因になるので、注意しましょう。

 

水のやり過ぎ

タマネギは多湿が苦手。

水をやり過ぎると、腐ってしまう場合があります。育苗中と定植時以外は、基本的に水やりは必要ありません。雨が降らず、晴れた日が続いているときに、水やりを行いましょう。

 

収穫前のとう立ちに注意

タマネギの家庭菜園の注意点(とう立ち)

茎葉の中に丸いつぼみが、上がってくることがあります。これを、とう立ちといいます。

とう立ちは、春を迎えたとき、苗が大きく成長しすぎると、起こります。花を咲かせるため、つぼみに栄養が集中するので、球が大きくなりません。また、球の中に硬い芯ができます。つぼみを発見したら、小さいうちに、ハサミで取り除きましょう

 

連作障害

タマネギは、連作障害が出にくい植物。

同じ場所で、栽培しても問題ありません。しかし、繰り返し栽培し続けると、土壌の栄養のバランスが崩れ、連作障害が起こる可能性があります。連作障害を避けるため、栽培する場所は、数年に一度変えるようにしましょう。

 

タマネギの家庭菜園での失敗談

  • 発芽しない

タマネギの種をまいたのに、発芽しないことも、珍しくありません。 発芽の栽培適温は20℃前後。適温であれば、7日程度で発芽します。

タマネギの種を発芽させるコツは、

  • 新鮮な種を使用する
  • 発芽させる土は、種まき培養土を使用する
  • 発芽させる数日前に水に浸す

発芽させる数日前、キッチンペーパに種を包み、水に浸した状態で室内に置いておく方法が、おすすめ。数日置くと、発芽します。室内で発芽させてから、土を入れたセルトレイで育てると、順調に育苗することができます。

 

  • 植え付け時期が遅い

タマネギにとって、苗を適切な時期に植え付けることは、とても大切。 植え付け時期を逃すと、春に大きく育たず、失敗の原因にもなります。秋まきの場合、寒冷地では、早めの植え付けを、おすすめします。

 

  • 病気にかかる

タマネギの病気は、天候や気温の影響で、発生することが多いです。

タマネギの代表的な病気は、

  • べと病
  • さび病
  • 軟腐病

病気の特徴を理解し、過湿、密植を避け、水はけの良い土作りを心掛けましょう

 

タマネギを家庭菜園する初心者へアドバイス

  • 苗から栽培する

タマネギの家庭菜園の初心者アドバイス(苗)

種からの栽培は、難易度が高め。発芽しないことや、育苗中に枯れることも、珍しくありません。

ホームセンターで、タマネギの苗を購入することができます。初心者は、苗からの栽培が、おすすめです。

 

プランター栽培から始める

タマネギの栽培は、プランターでも可能。

管理がしやすく、ベランダなど狭いスペースでも、野菜栽培ができる為、初心者にはおすすめです。ただし、畑栽培に比べ、肥料切れを起こしやすいので、注意が必要。追肥は、定期的に行いましょう。

 

まとめ

  • タマネギの家庭菜園のコツは、苗を適切な時期に植え付けること
  • 水をやり過ぎると、病気になったり腐ることがある
  • 収穫後は、よく乾燥させる
  • 初心者は、プランター栽培がおすすめ