キャベツの家庭菜園のコツは?
キャベツの家庭菜園のコツは?
キャベツの育て方の注意点
キャベツの家庭菜園での失敗談
キャベツを家庭菜園する初心者へアドバイス
をまとめました。
キャベツの家庭菜園のコツは?
栽培前に、キャベツの特徴を知る
キャベツの特徴は、
- アブラナ科
- 寒さに強く、暑さに弱い
- 種からでも、苗からでも、栽培できる
- 収穫までの、栽培期間が長い
- 冬は防寒対策が、おすすめ
キャベツの栽培は、春まき、夏まき、秋まきの3通り
- 春まきの場合
種まき3月、苗植え付け4月、収穫7月~
- 夏まきの場合
種まき8月、苗植え付け9月、収穫12月~
- 秋まきの場合
種まき10月、苗植え付け11月、収穫5月~
とう立ち が始まる、春前に収穫する、夏まきがおすすめです。7~8月に種をまき、冬の収穫に向けて栽培します。害虫被害が少なく、初心者でも育てやすいです。
種まきは、セルトレイや苗ポッドがおすすめ
直接地面に種をまくと、雨や水やりの際に、種が流れる可能性があります。種をまく際は、セルトレイや、苗ポッドを使用することを、おすすめします。
種まきの手順は、
- 容器に、野菜培養土を入れる
- 3~4粒、種をまく
- 土をかぶせ、軽く押さえる
- 本葉1~2枚で、間引く
本葉1~2枚で、間引きを行い、生育の良い苗1本を残します。成長の遅い苗や、虫食いのある苗を、間引きましょう。元気な苗を傷つけないよう、ハサミを使うと、作業がしやすいです。
畝の幅は広めに作る
苗を植え付ける、二週間以上前から、畑作りを行いましょう。
畑作りのポイントは、
- 植え付け二週間前に、化成肥料と堆肥をまく
- 黒マルチの使用が、おすすめ
- 幅60cm、高さ10cm程度の、畝を作る
キャベツは、成長が進むと、葉が大きくなり、株の直径が50cm以上になります。防虫ネットを張ることも加味し、畝の幅を広く作りましょう。
黒マルチを使用すると、雑草が生えにくく、乾燥や過湿も防げます。また、冬には防寒に役立ち、寒い時期の生育を、促進させます。黒マルチを使用する際は、苗を植え付ける前に、準備しましょう。
苗を植え付ける際、子葉は埋めない
本葉4~5枚で、植え付けです。
植え付けのポイントは、
- 複数の苗を植える場合、株間は40cmあける
- 苗がぐらつかないように、しっかり土寄せをする
- たっぷり水やりをする
- 防虫ネットを張る
土寄せの際は、苗の一番下にある小さな葉(子葉)を、土で埋めないように、気を付けましょう。子葉は、生育初期の苗が、大きな葉(本葉)を伸ばすために、とても大切な働きをしています。土に埋めてしまうと、苗全体の生育に影響が出るので、注意しましょう。
結球前の追肥が重要
追肥と土寄せは、同じタイミングで、2回行います。
- 植え付けから2~3週間後
- 結球開始の直後
キャベツは、それほど肥料を必要としません。1株に、化成肥料一つまみを目安に与えましょう。結球前に、大きな葉を作ることが大切です。2回目の追肥は、中心の葉が、少し巻き始めたら、早めに行いましょう。
草丈が大きくなると、株がぐらついて、不安定になります。風の影響で揺れると、根を傷つける可能性もあります。株元に、しっかり土を寄せて、株を立たせます。
収穫適期は、結球部分の硬さで判断
収穫が近づいたら、結球した部分を、手で押してみましょう。硬く締まっていたら、収穫適期です。手で、下の葉を押し広げ、株元を包丁で、切り取ります。下葉や外側の葉は、硬く、食べるのは不向きです。
収穫後、春先まで株を放置すると、 とう立ちして、菜花が咲きます。花が咲く前の蕾や、咲いたばかりの上部の葉は、柔らかく、おいしく食べることができます。
キャベツの育て方の注意点
枯れた下葉は、除去する
株が大きく成長すると、下葉が枯れ始めます。下葉が枯れるのは、すでに役目を終えているから。放置すると、ナメクジを寄せ付け、病気の原因にもなります。風通しを良くするためにも、下葉はこまめに取り除きましょう。
夏まきの場合、苗の植え付け時期を守る
一番育てやすい、夏まきの栽培ですが、少し注意が必要です。苗の植え付け後に、秋が深まると、気温が急に低下します。植物は、徐々に生育のスピードが遅くなります。キャベツも同様で、結球に大切な、外葉の育ちが悪くなり、結球しないことがあります。年内に収穫したい場合は、遅くても、9月中旬までに、苗を植えましょう。
連作障害に注意
連作障害を回避するために、同じ場所で栽培するのは、2~3年の間隔をあけましょう。
キャベツの連作障害に出やすい病気は、
- 根こぶ病
- 萎黄病
どの病気も一度発生すると、なかなか食い止めることができません。また、次に栽培する野菜の生育にも、影響を及ぼします。大切なのは、病気を発生させないこと。
連作による、病気を予防するポイントは、
- 畑作りの際に、苦土石灰を適度に使用する
- 年間を通して、計画的に栽培する
- 栽培スペースを、休ませることも大切
同じ場所で、同じ作物を、栽培し続けると、土壌の養分バランスが崩れ、生育に影響を及ぼします。年間の栽培計画を立てて、スペースを回しながら、栽培しましょう。
キャベツの家庭菜園での失敗談
- 結球しない
1/6 キャベツの様子です。1週間ぶりに様子を見ましたがら結球が進んでいませんでした😅知人によると肥料が足りていなかった可能性があるとのこと🙏 これ以上丸くならなそうですが、肥料をあげて様子を見てみます🙇♂️ #家庭菜園 #プランター #キャベツ #失敗 pic.twitter.com/czchfHY2Rd
— らうだしおん (@0qWd9t) January 6, 2021
外側の葉が育たないと、内側の葉が育たず、結球しません。原因は、苗の植え付け時期の遅れ、肥料不足と考えられます。結球するためには、外側の葉が、20枚前後必要です。外葉を、しっかり成長させるためには、苗の定植適期を、逃さないことが大切。年内に収穫したい場合は、しっかり成長した苗を、9月中旬までに植え付けましょう。
- 結球したキャベツが割れる
収穫間近のキャベツが、突然割れてしまうことがあります。株が、乾燥している状態の時に、雨が降ると、一気に水分を、吸収してしまうことが、原因と考えられます。中の葉の成長に、外側の葉が追いつけず、割れてしまいます。葉の質が柔らかいほど、割れやすいです。対策は、乾燥させないように、水管理を行うこと。適度な水分量を維持することで、成長を穏やかにし、全体的に大きく成長させましょう。
- 害虫に食べられる
キャベツは、アオムシの大好物。キャベツの匂いに誘われて、モンシロチョウが飛んできます。卵を発見したら、取り除きましょう。
防虫ネットや農薬を使用しても、被害に遭うことがあります。葉に穴やフンを発見したら、害虫がいないか、周辺の葉も、確認しましょう。外葉は、多少食べられても、問題ありません。しかし、中央部分に害虫がいると、結球した部分に閉じこもり、見つけることができません。収穫したキャベツを、包丁で半分に切ると、中が食害されていることもあります。結球が始まった時の害虫チェックは、念入りに行いましょう。
キャベツを家庭菜園する初心者へアドバイス
プランター栽培がおすすめ
畑栽培に比べ、管理がしやすく、初心者におすすめです。深さ20cm以上、幅70cm以上のプランターに、キャベツ1株が目安です。プランター栽培でも、防虫ネットは必須。畑栽培に比べ、水切れや、肥料切れに注意しましょう。
とう立ちしても食べられる
ある程度の大きさに育った苗が、一定期間低温で過ごすと、花芽をもった茎が育ち、とう立ち、という状態になります。 とう立ちが始まると、下葉の部分から、徐々に硬くなります。花が咲ききってしまうと、茎も硬くなり、苦みも増してきます。蕾の部分や、出てきたばかりの葉の部分は、柔らかく、おいしく食べることができます。軽く茹でて、マヨネーズで食べるのが、おすすめです。
ミニキャベツに挑戦
ミニキャベツは外葉を取ったらこんなに小さいんです。片手で持てるサイズですが、ビッシリ中は詰まってます。フォルムが可愛い!#シェア畑#ミニキャベツ pic.twitter.com/5ViVZpXUiE
— sakumax3939 (@sakumax3939) October 26, 2021
一般的なキャベツよりも小柄な、ミニキャベツ。重量は、一般的なサイズに比べて半分の、500~800gです。種まきから、3か月程度で、収穫可能。株間30cmなので、プランターや、狭いスペースでも2、3個、栽培可能です。葉が柔らかく、サイズが手頃なので、調理もしやすいです。
まとめ
- キャベツの家庭菜園のコツは、結球前に、外葉を大きく育てること
- 夏まきの場合、苗の植え付けは、遅くても9月中旬まで
- 害虫被害を防ぐため、防虫ネットは必須
- 初心者は、プランターで、ミニキャベツ栽培がおすすめ