- エダマメの育て方の注意点
- エダマメの家庭菜園での失敗談
- エダマメを家庭菜園する初心者へのアドバイス
をまとめました。
エダマメの家庭菜園のコツは?
品種の選び方
時期や気候に合わせて選ぶ
エダマメには
- 早生(一般に、春に種まき、夏に収穫)
- 中生(早生と晩生の中間種)
- 晩生(一般に、夏に種まき、秋に収穫)
の3タイプがあります。晩生種はやや栽培期間が長く、その分栽培にコツや手間が必要と言われています。早生〜中生種が比較的育てやすいと言われており、おすすめです。
種から育てる場合
植え替えのリスクが無い
エダマメは、植え替え時に根が傷付くなどして苗が枯れてしまうことがあります。種を畑やプランターに直播きすれば、植え替えが不要で枯れるリスクを減らせます。種蒔きなら苗の植え替えほど神経を使わなくて良いので、初心者の方にもおすすめです。
発芽から育つ様子を楽しめる
種から育てると、土の中から芽が出て双葉が開く様子など、エダマメの初期の成長を観察できます。成長過程も楽しみたいという人は、種から育ててみてください。
種=大豆は鳥に狙われる
せっかく種を植えたのに、「翌日見に行くと掘り返されて無くなっていた」なんてことがあります。多くは鳥のしわざです。鳥は目が良く、人間が美味しそうなものを土に埋めているところを、遠くからしっかり見ているのです。 鳥に種を食べられないよう、本葉が3枚程度になるまでは鳥よけのネットを設置しておきましょう。
苗を購入して育てる場合
確実性が高い
種から育てる場合は、発芽しなかったり鳥に食べられたりして失敗することがあります。一方、既にある程度成長した苗を購入する場合、植え替えさえ上手くできれば安心して育てられます。
鳥よけネットの設置が不要
苗の状態から育てるなら、鳥に掘り起こされる心配はありません。鳥よけネットの購入や設置が面倒だなと思う人は、苗から育ててみましょう。
摘芯で収穫量アップ
実付きを良くする大切な作業
先端を切って側枝を伸ばすことを摘芯と言います。枝分かれさせることで、多くの実を付けさせるのが狙いです。3枚セットの葉が付いた枝の数が、下から数えて5本くらいになったら、茎の先端をカットしましょう。 また、肥料過多によって葉が繁り過ぎた場合も、摘芯によって適度に落ち着かせることができます。
エダマメの育て方の注意点
種まきや植え付けの時期に注意する
エダマメ栽培は十分暖かくなってから
早生種の直播きの時期は、一般的には5〜6月です。あまり早い時期に種まきをしてしまうと、寒さで発芽しない可能性があります。
苗から育てる場合も、日中の気温が20℃を確実に超えるようになってから植え付けましょう。
水やりの方法
水やりは、気温の低い朝がおすすめ
エダマメの生育時期は、基本的に暑い時期になります。気温の高い日中に水を与えると、水が高温になり株や土中の微生物がダメージを受け、最悪の場合枯れてしまいます。水やりは早朝に行い、それでも土の表面が乾いているようなら夕方にも水やりしましょう。
特に花が咲いてからは要注意
開花からサヤができるまでの時期、水分が不足すると豆が十分に膨らみません。朝に水やりしても夕方に土の表面が乾いているようであれば、追加で水やりをしましょう。
茎が倒れないようにする
土寄せをしよう
エダマメの生育時期は、大雨や台風が多く発生する時期とも重なります。何もしないと風雨で茎が倒れてしまうことがあります。土寄せをして、しっかりと株が立つようにしましょう。特にサヤが付く時期は、重くなるので倒れやすくなります。
土寄せの方法とタイミング
1度目の土寄せは、本葉が3〜4枝の頃に、双葉の下あたりまで土をかぶせます。 2度目の土寄せは、本葉が6〜8枝の頃に、双葉が隠れる程度まで土をかぶせます。作業を忘れてタイミングが多少遅れたとしても、土寄せは行った方が良いでしょう。
エダマメの家庭菜園での失敗談
カメムシが大量発生してしまった
エダマメの家庭菜園で厄介な敵のひとつが、カメムシです。繁殖力が強いので、数匹見かけたと思ったら一気に増えてしまいます。
カメムシが実や茎に口を刺して汁を吸うことで、実入りが悪くなったり味が悪くなったりしますので、何とか防除したいところです。
カメムシ対策としては、
- 発生する前に防虫ネットをかけて守る
- 付いたカメムシを殺虫剤で退治する
- 地道に手で捕まえる
といった方法があります。できれば殺虫剤を使わず、カメムシの発生前に防虫ネットを張るのが良いでしょう。
実がならない
マメ科の植物は根に付く根粒菌の働きにより、肥料を与えなくても窒素分を取り込むことができます。そのため、肥料を与えすぎると葉ばかりが繁り、実がならないことがあります。生育が悪い場合を除き、基本的には追肥は必須ではありません。
実が熟しすぎてしまった
エダマメの収穫適期は短いので、タイミングを逃さないようにしましょう。付いた実の全てが膨らむまで待っていると、先に膨らんだ実は食べ頃を過ぎてしまいます。一気に収穫する必要性が無いなら、実が膨らんだサヤから順にハサミでカットして収穫するのがおすすめです。せっかくの実を無駄にしないためにも、こまめにサヤの様子をチェックしましょう。
もし収穫を忘れてサヤが黄色くなってきてしまったら、そのまま食べても美味しくありません。エダマメとして食べるのは諦め、カラカラに乾くまで待ってダイズにしてしまいましょう。
エダマメを家庭菜園する初心者へのアドバイス
とにかく水切れに注意する
エダマメの生育において、乾燥は大敵です。毎日欠かさず水やりを行い、特に猛暑時期の乾燥には注意をしておきましょう。水分を適切に与えることで、ふっくらとした美味しい豆が育ちます。
日々のお世話と観察が大切
エダマメは暑さに強く育てやすい夏野菜ですが、害虫などに悩まされることも少なくありません。毎日の水やりの際にしっかり様子を観察し、病気や害虫の有無など健康状態を気にかけてあげてください。葉の裏側もチェックして、もし虫の卵が付いているのを見つけたら、その葉は切り取って処分しましょう。
採れたてのエダマメは格別
エダマメは「湯を沸かしはじめてから畑に採りに行け」と言われるほど、収穫直後から鮮度が急激に落ちます。最高に新鮮なエダマメを食べられるのは、家庭菜園ならでは。是非、味わってみてくださいね。
まとめ
- 家庭菜園でのエダマメの育て方のポイントは、栽培時期と適切な水やり
- 必要に応じて防鳥、防虫対策をしよう
- 収穫のタイミングを逃さないように気をつけよう