小玉メロンの家庭菜園のコツは?
- 小玉メロンの家庭菜園のコツは?
- 小玉メロンの育て方の注意点
- 小玉メロンの家庭菜園での失敗談
- 小玉メロンを家庭菜園する初心者へアドバイス
をまとめました。
小玉メロンの家庭菜園のコツは?
土づくりは2週間前から
植え付けの2週間前に苦土石灰を混ぜ、耕します。
植え付け1週間前に完熟堆肥と化成肥料を混ぜ込みます。
水はけが良くなるよう、高さのある畝を作っておきましょう。
苗が小さいうちは黒マルチを使用
苗を植えた後、地面の温度が高いと根がよく育ちます。
地温を上げるためには、黒マルチが最適。
黒マルチは、苗を植え付ける前に張っておきましょう。
適芯は早めに行う
ツルがどんどん伸びてきます。摘心は早めに行いましょう。
摘心は成長段階にあわせて3回です。
- 親ヅルの摘心
- 子ヅルの摘心
- 孫ヅルの摘心
親ヅルは本葉5~6枚の先で切ります。生育の良い子ヅル2~3本を残します。
子ヅルの本葉20~25の先で切り、孫ヅルの成長を促します。
孫ヅルに着果したら、その先の葉を2~3枚残して切ります。
受粉は晴れた日の朝に人工授粉
雄花は比較的小さく、たくさん咲き、花の中に花粉があります。
雌花は、花の下にふくらみがあるのが特徴。
花粉が雨に濡れると、受粉ができません。雌花が開花する朝9時頃までに行いましょう。
追肥は最初の果実が卵大の大きさになってから
最初の果実が卵大の大きさになったら、追肥を行います。
株元から少し離し、化成肥料を1株当たり大さじ1杯程度まきます。
摘果は早めに行う
良い実ができるよう、余分な実を間引きます。
孫ヅル1本につき、地植えの場合は2~3個、プランターの場合は1個になるよう摘果します。
摘果した実は、漬物にして食べることができます。
実の腐敗、病害虫を防ぐ工夫をする
実が直接、地面にふれた状態がつづくと腐敗したり、害虫に食べられたりすることがあります。
未然に防ぐ工夫をしましょう。
- 地這い栽培の場合は、台座を置いて浮かせる
- 宙づり栽培の場合は、野菜ネットなどで覆う
我が家では、市販の排水口用フィルターを使っています。
実が大きくなると、重くなるので、破れにくい素材がいいですね。
中に実を入れて、上部のツルに絡めてしっかり結びます。
マスクぱんぱんになってきた✨
コロナに負けず、暑さに負けず、頑張れ✊‼️#家庭菜園 #メロン #ころたん pic.twitter.com/ywtTTRu7Rc
— ゆきだるマミー (@yukidarumommy) July 9, 2022
不織布マスクでも支えることができます。ナイスアイデアですね。
収穫適期を確認する
小玉メロンの収穫適期は、品種によって違います。事前によく確認しておきましょう。
小玉メロンの人気品種 ころたんは、収穫適期になると、ヘタの周りに大きなヒビ(離層)ができます。
実を少しゆすると、ポロっと取れたり、自然に落ちます。開花後40~50日程度が目安です。
小玉メロンの育て方の注意点
水やりは成長段階で調整
メロンは、水管理の難しさから、難易度が少し高い野菜と言われています。
成長段階に応じた水やりのポイントをまとめました。
- 苗を植えてから根付くまで、水やりは乾燥し過ぎない程度
- 着果(実ができて)10日目までは多め
- 着果11日~20日までは控えめ
- 着果21日~30日までは多め
- 着果31日以降は控えめ
収穫前は、水やりを控えめに行うことで、糖度が高まります。
肥料のやり過ぎ
肥料をやり過ぎると、葉ばかりが旺盛になり、実がならなくなる可能性があります。
いわゆる ツルボケです。
また病気になりやすく、害虫を寄せ付ける原因にもなります。
元肥、追肥は少なめにしましょう。
連作はNG
メロンは、連作障害が出やすい野菜。
同じ場所で育てるときは、3年以上あけることをおすすめします。
小玉メロンの家庭菜園での失敗談
- 台風で葉がすべて枯れた
強い風によって、海水が巻き上げられ、塩分が葉などに付着することがあります。
塩分が付着した葉は、一気に水分が抜けて、弱ってしまいます。
葉がすべて枯れてしまうと光合成ができず、実にも養分がいかなくなり、未熟果で終わってしまいます。
- ツルを剪定するときに、結実しているツルを切ってしまった
摘心、摘果をしていても、放置すればツルは伸び放題になります。
ツル同士の絡まりを防ぐためにも、適度な剪定が必要です。
しかし、実がなっているツルを切ってしまうと、養分が届かなくなり、未熟果で終わってしまいます。
よく確認してから剪定を行うようにしましょう。
- 実がつかない
肥料のやり過ぎや、未受粉が原因の可能性があります。
肥料が多いと、葉ばかりが成長し、花が咲きにくくなります。
花が咲かないと、受粉ができず、結果的に実のつきも悪くなります。
- 甘くならない
メロンの糖度は、収穫の10日程前から一気に高まります。
この時期の光合成量が足りないと、実は甘くなりません。
収穫まで、葉も元気な状態を維持することが大切です。
水のやり過ぎにも注意しましょう。
小玉メロンを家庭菜園する初心者へアドバイス
プランターから始める
プランターから始めると安心です。
プランター栽培の場合、定植後2週間に一度のペースで追肥をおこないましょう。
ホームセンターで購入できる15L容量の深めのプランターがおすすめです。
我が家では2021年に、上の写真のプランターを使って栽培しました。
手のりサイズの ころたんが3個、収穫できました。
苗から始める
市販の苗から始めると安心です。
本葉が3〜4枚つき、葉の色が濃く、茎が太いものを選びましょう。
摘心の位置を間違えない
メロンは孫ヅルに実をつけます。
摘心の位置を間違えないようにしましょう。
まとめ
- 小玉メロンの家庭菜園のコツは、早めの摘心と実を病害虫から守ること
- 成長段階にあわせた水管理と、肥料のやり過ぎに注意
- 天候の影響を受けたり、思ってたより甘くないこともある
- プランターで苗から始めれば、初心者でも栽培できる
- 収穫した実は、常温で5日~1週間追熟させるとおいしくなる