チンゲンサイの家庭菜園のコツ



チンゲンサイの家庭菜園のコツは?

チンゲンサイの家庭菜園のコツは?
チンゲンサイの育て方の注意点
チンゲンサイの家庭菜園での失敗談
チンゲンサイを家庭菜園する初心者へアドバイス

をまとめました。

チンゲンサイの家庭菜園のコツは?

チンゲンサイの特徴を調べる

チンゲンサイの家庭菜園のコツ(特徴)

チンゲンサイの特徴は、

  • アブラナ科
  • 種からの栽培が一般的
  • 種まきから収穫までは、 春~秋は50日前後、冬は80日前後
  • 栽培適温は20℃前後

栽培時期は、

  • 春~秋にかけて栽培可能だが、真夏は避ける
  • 春まきと、秋まきが一般的

チンゲンサイは、比較的冷涼な気候を好む植物。夏は、形が整いにくく、害虫被害も多いので、おすすめしません。防寒対策をすると、早春、晩秋も栽培が可能です。

 

土作りは、水はけが良くなるよう心掛ける

水はけの良い土を好む、チンゲンサイ。水はけの良い土にするためには、堆肥や腐葉土などの有機質を、混ぜ込みます。よく耕し、フカフカの土に仕上げましょう。

土作りの手順は、

  • 二週間前に苦土石灰をまき、よく耕す
  • 一週間前に化成肥料と堆肥をまく

高さ10cm程度の畝を作りましょう。

 

種は、すじまきでまく

チンゲンサイの家庭菜園のコツ(種まき)チンゲンサイの種は、すじまきでまきます。

すじまきとは、1mm~2mm程の小さな種を、一列にまいていく方法。条まきともいいます。

すじまきの方法は、

  1. 支柱などの細い棒を土に押し当てて、溝を作る
  2. 溝に沿って一列に種をまく

苗ポッドで、育苗することも可能です。その場合は、苗ポッドに3~4粒の種をまきます。元気な1本を残し、本葉5~6枚で畑に植え付けましょう。

種をまき終わったら、土を被せ、軽く手で押さえます。生育初期は、水枯れを起こさないよう注意しましょう。

 

間引きのタイミングは3回

間引きのタイミングは、

  1. 本葉1~2枚で、間隔3センチになるように間引く
  2. 本葉3~4枚で、間隔8センチになるように間引く
  3. 本葉5~6枚で、間隔15センチになるように間引く

チンゲンサイの家庭菜園のコツ(間引き1)

チンゲンサイの家庭菜園のコツ(間引き2)

生育の良い苗を、残していくイメージで間引きます。
チンゲンサイの家庭菜園のコツ(間引き3) 間引いた苗は、柔らかく、美味しく食べることができます。

追肥は、2回目の間引きのタイミングで行います。化成肥料を軽く一握り、パラパラと周囲にまきます。周囲の土と、軽く混ぜ、株元に土を寄せます。

 

株元の尻の成長で、収穫を見極める

チンゲンサイの家庭菜園のコツ(収穫)草丈が20cm以上になれば、収穫時期。草丈が20cmに達していなくても、株元の尻の部分に張りがあれば、順次収穫しましょう。

大きくなると、筋っぽくなるので、柔らかいうちに収穫するのが、おすすめです。株元を持って、根ごと引き抜き、根のつけ根を、ハサミで切って、収穫します。

 

チンゲンサイの育て方の注意点

害虫に注意

チンゲンサイは、害虫被害に遭いやすい、アブラナ科の植物。害虫は見つけしだい、捕殺します。肥料の与え過ぎは、害虫を寄せ付けることになるので、注意しましょう。

チンゲンサイに付きやすい害虫は、

  • コナガ
  • アブラムシ
  • ヨトウムシ
  • アオムシ

種まき直後から、防虫ネットを張り、害虫対策をしましょう。

 

連作障害

チンゲンサイは、連作障害が出るので、注意しましょう。

連作障害は、同じ場所で同じ作物を栽培すると、土壌成分のバランスが崩れるため、発生します。同じ場所で栽培する場合は、1~2年間隔をあけましょう

アブラナ科の植物に出やすい、連作障害として、根こぶ病があります。根こぶ病は、一度発生すると、他の野菜にも影響が出るため、数年は栽培できなくなります。どのスペースで何を栽培するのか、一年間の栽培計画を立てましょう。

 

とう立ちに注意

チンゲンサイの家庭菜園の注意点アブラナ科の植物は、とう立ちしやすい植物。とう立ちとは、一定期間寒さにあたり、気温が上昇すると、花芽をもった茎が、伸びる状態のことです。

春先に種をまくと、とう立ちすることがあります。春まきの場合は、気温の上昇が落ち着いてから、種をまきましょう。

 

チンゲンサイの家庭菜園での失敗談

  • 害虫被害

チンゲンサイの家庭菜園の失敗談(害虫1)

アブラナ科の植物は、防虫対策をしないと、あっという間に、害虫に食べられてしまいます。
意外と、油断しがちなのが、カタツムリによる食害です。

チンゲンサイの家庭菜園の失敗談(害虫2)

アオムシなどの、幼虫の姿が見当たらず、食い荒らされている場合は、株元の土の表面に注意。カタツムリがいたら、取り除きましょう

害虫対策のポイントは、

  • 見つけしだい、取り除く
  • 防虫ネットを使用する
  • 農薬を使う
  • コンパニオンプランツをそばに植える

農薬を使用する場合は、散布方法や散布時期、注意事項を必ず確認してから、使用しましょう。

 

  • 株元の尻が大きくならない

チンゲンサイの特徴は、株元の尻の部分が肉厚で、張りがあること。

株を大きく育てるためには、間引きが重要な作業になります。同じアブラナ科の、コマツナやミズナとは違い、十分な株間をとって、株を育てましょう

 

チンゲンサイを家庭菜園する初心者へアドバイス

ミニチンゲンサイがおすすめ

家庭菜園初心者は、ミニチンゲンサイの栽培に、挑戦しましょう。

ミニチンゲンサイは、手のひらに収まる、ミニサイズ。草丈が15センチで収穫可能です。プランターや、狭いスペースでも、簡単に栽培できます。葉肉が柔らかく、使いきりサイズで、とても便利です。

 

秋まきが栽培しやすい

種をまく時期は、秋まきがおすすめ。

春は、アオムシなどによる、害虫被害が多発する季節。防虫ネットを張っても、被害に遭うことが、珍しくありません。また、春は、気温の変化が大きく、とう立ちする可能性があります。秋まきは、9~10月を目安に種をまきましょう

 

とう立ちしても食べられる

とう立ちは、低温で一定期間過ごし、暖かくなると、花芽をもった茎が伸びてくる状態のこと。春先のアブラナ科の植物によく見かけます。

つぼみが柔らかく、産直や道の駅で、販売されるほど、美味しいです。花が咲ききると、全体的に硬くなります。収穫するタイミングに注意しましょう。

 

まとめ

  • チンゲンサイの家庭菜園のコツは、3回の間引きと、収穫のタイミング
  • 株元の尻の部分を大きくするには、株間を十分にとることが大切
  • 害虫対策には、防虫ネットが必須
  • 種をまく時期は、害虫被害が少ない、秋まきがおすすめ