ニンジンの家庭菜園のコツは?
- ニンジンの家庭菜園のコツは?
- ニンジンの育て方の注意点
- ニンジンの家庭菜園での失敗談
- ニンジンを家庭菜園する初心者へアドバイス
をまとめました。
ニンジンの家庭菜園のコツは?
温度を確認しよう
ニンジン🥕、種まきから4週間近く経つも全く発芽せず、惨敗。。。
原因は「水分不足」か「温度が高すぎ」か?
水分は結構上げたと思うので、発芽適温が15℃〜25℃なのに、ちょっと海外出張前だったので、焦って連日35℃だったのに種まきしたのが不味かったか、、
こりゃ、仕切り直しだな、、残念。 pic.twitter.com/T0A0hht9FU
— てる子🐱(家庭菜園、貸し農園、農業勉強) (@DGQSie7okDqjBkA) September 2, 2022
ニンジンは、発芽が難しい作物です。発芽しやすい温度は、15℃~25℃です。35℃以上の高温下では、ほとんど発芽しません。15℃以下の低温下では、発芽日数が長引きます。 必ず温度を確認してから、種をまきましょう。 まいた箇所を、足で踏んで鎮圧すると、発芽率が上がります。
日当たりのいい場所で育てよう
ニンジンは、6時間以上太陽の光が必要な、陽性植物です。日当たりが悪いと、成長スピードが遅くなります。庭でも畑でもプランターでも、必ず日当たりが良い場所で育てましょう。
育てる時期を決めよう
ニンジンは、春まき(3月)と夏まき(8月)の年2回育てられます。 春まきの特徴は、
- 発芽がしやすい
- 病気や害虫被害が多い
- 花が咲きやすい
ことです。 夏まきの特徴は、
- 発芽しにくい
- 害虫被害が少ない
- 花が咲きにくい
ことです。 春まきと夏まきの特徴を押さえて、育てる時期を決めましょう。
土作りをしよう
ニンジンは、本来水辺にいる作物です。そのため、好む土は
- 保水性があり、
- 通気性があり、
- 土壌酸度がPh6.0~6.5の土
となります。種まきの2週間以上前に、
- 完熟堆肥3kg
- 苦土石灰100g
- 化成肥料100g
- リン酸石灰30g
をまいて、深さ20cm~25cm程度耕しましょう。おいしいニンジンを作るのに、土作りは欠かせません。 プランターで育てる場合は、野菜用の培養土で大丈夫です。
畝作りをしよう
1つの畝に何本ニンジンを育てるかを決めて、畝を作りましょう。畝の幅は、
- 1条植えは30cm
- 2条植えは60cm
- 3条植えは80cm
にしましょう。畝の高さは、10cmにしましょう。ただ、水はけが悪い土では、15cmの高い畝にする必要があります。ニンジンは湿気に弱いため、水はけが悪いと根がくさります。 プランターで育てる場合は、20cmの深型サイズを選びましょう。ニンジンは、深く根を張るため、浅型のサイズだと育ちません。
好光性種子の特徴を理解しよう
好光性種子は、発芽に光を必要とする植物のタネのことです。そのため、ニンジンの種を植える時は、5mm程度の土をかぶせるようにしましょう。土を厚くかぶせると、種に光が届かず発芽しません。
ニンジンの育て方の注意点
除草の頻度
ニンジンは初期生育が遅いです。雑草があると、養分が取れられてしまい、ニンジンが育ちません。そのため、雑草はこまめに取り除きましょう。
間引きのタイミング
ニンジンを大きく育てるには、間引きのタイミングが重要です。間引きは、
- 本葉1枚~2枚の時に、混みあっている箇所を1cm~2cm間隔に、
- 本葉3枚~4枚の時に、葉と葉が重ならない程度の3cm~4cm間隔に、
- 本葉5枚~6枚の時に、10cm~12cm間隔に
しましょう。ニンジンは、初めから株間が広いと、根が肥大し割れてしまいます。そのため、間引きは一度にたくさん行わず、徐々に間引きましょう。間引きが遅れると、水分と養分を奪い合って、根が育ちません。
土寄せのタイミング
ニンジンの実は、太陽の光があたると光合成して、緑色になります。緑色になると、味がおいしくなくなります。緑化を防ぐため、株元に土寄せをしましょう。 土寄せのタイミングは、2回目と3回目の間引きと同じです。本葉3枚~4枚の時、本葉5枚~6枚の時に行いましょう。
追肥のタイミング
野菜が育つには、肥料が必要です。追肥のタイミングは、2回目と3回目の間引きと同じです。本葉3枚~4枚の時、本葉5枚~6枚の時に行いましょう。 1㎡あたり約50gを、土をほぐし、よく混ぜ合わせます。土の中に空気が送られて、排水性がよくなり、生育が促されます。
収穫タイミング
ニンジンは、種まきから約100日~120日で収穫できます。ニンジンの太さで表すと、約5cmとなります。収穫が遅れると、ニンジンが成長し、実が割れてしまいます。必ず、収穫時期を守りましょう。
ニンジンの家庭菜園での失敗談
- 芽が出ない
ニンジンは、土が乾燥した環境だと、発芽率が極端に低下します。土の表面が固くなり、発芽ができなくなるからです。そのため、発芽する5日~10日間は、毎日の水やりが必要です。発芽するまでの乾燥対策として、
- 不織布をかける
- モミガラをかける
- ワラをかける
ことも重要です。種まきの前にも、水をあげて土を湿らせておきましょう。
- 根が二股三股になる
ニンジンは、根を深く伸ばして生長する作物です。根が、二股三股になる原因は、
- 土の中に障害物がある
- ポットで育てた苗を畑やプランターに移植する
時です。土作りや畝作りの時は、石や雑草、固い土がないか探しましょう。生育中に植え替えると根が傷つくため、移植は控えましょう。根が二股三股になると、甘味がなくなり苦味も出ます。
- 実が割れる
ニンジンは、実にひびが入ることがあります。原因として、
- 大雨で水分を吸って生育が早くなったこと
- 肥料をあげすぎたこと
- 収穫が遅れたこと
が挙げられます。雨が多い時は、実が割れていないかこまめに確認しましょう。
- 葉が食べられる
ニンジンは、害虫に狙われやすい作物です。中でも、キアゲハの幼虫は、葉を食べつくします。ニンジンは葉がないと、生長が止まり枯れてしまいます。こまめに、キアゲハの幼虫がいないか、確認をしましょう。対策として、寒冷紗や防虫ネットをかけて、ニンジンを守りましょう。
- 花が咲く
冬越ししたニンジンがとう立ちして来たので、とりあえず抜いてみました。
やはり花に栄養を取られて細いですね…筋っぽいらしいけど食べられるかしら💦今日は1本だけ収穫して、あとは子供たちが収穫したいと言うので残してあります。明日抜いてもらおう👍
ここが空いたら何育てようかな?#家庭菜園 pic.twitter.com/Hqq9GbQdVk
— エルエッラ (@Eleella8844) May 11, 2022
本葉が3枚~5枚の時に、気温が10℃以下だと、花の芽ができます。花の芽ができると、栄養が花に集まるため、根が太りません。花の芽をつけた株は、早めに取り除きましょう。やせたニンジンでは、味はおいしくありません。
ニンジンを家庭菜園する初心者へアドバイス
夏まきをしよう
春まきに比べて、夏まきの方が病気や害虫被害が少ないです。ニンジンを始めて育てる時は、夏にまきましょう。
発芽しやすい品種を選ぼう
ニンジンの種を播いたが、全く発芽せず。今回はペレット種を新たに購入し、発芽確率を上げることにしました。
— 鬼頭 勤 (@tom501123) July 19, 2013
ニンジンは、発芽させればほとんど成功と言われています。発芽しやすいよう加工された品種に、
- ペレット種
- コート種
があります。発芽しやすい品種で、まずは育ててみましょう。
相性のいい野菜を一緒に育てよう
相性の良い野菜を、コンパニオンプランツといいます。生育改善や、害虫退避効果が期待できる野菜は、
- ダイコン
- エダマメ
- ラディッシュ
- コマツナ
- カブ
- チンゲンサイ
の野菜が挙げられます。特に、エダマメやコマツナは、ニンジンに大敵のキアゲハを追い払います。害虫の多い春まきでは、ニンジンと相性の良い野菜を植えましょう。
まとめ
- ニンジンの家庭菜園の育て方は、種に厚く土をかぶせない
- こまめな除草と、間引きや土寄せ、追肥のタイミングに気をつける
- 害虫やニンジンを観察する
- 発芽しやすい品種を夏にまく