トウモロコシの家庭菜園のコツ




トウモロコシの家庭菜園のコツは?

  • トウモロコシの家庭菜園のコツは?
  • トウモロコシの育て方の注意点
  • トウモロコシの家庭菜園での失敗談
  • トウモロコシを家庭菜園する初心者へアドバイス

をまとめました。

 

トウモロコシの家庭菜園のコツは?

温度を意識しよう

トウモロコシの特性

トウモロコシの栽培適温は、25℃~30℃と比較的に高めです。10℃以下では、枯れてしまう可能性が高いです。温度条件は最も重要なため、温度を細目に確認しましょう。

 

日当たりのいい場所で育てよう

日当たりのいい場所

トウモロコシは、6時間以上太陽の光が必要な、陽性植物です。日当たりが悪いと、成長スピードが遅く、実が小さくなります。 庭でも畑でもプランターでも、必ず日当たりが良い場所で育てましょう。

 

1つの品種だけ種を植えよう

1つの品種

トウモロコシは、風で花粉を飛ばして受粉をします。複数の品種を育てると、花粉が混ざり、見た目も味も悪くなります。 家庭でおなじみの、甘みが強いスイートコーンの代表的な品種は、

  • 黄粒種
  • 白粒種
  • バイカラー種

の3種類に分けられます。育てる時は、必ず1つの品種を育てましょう。

 

種のとがっている方を下にして植えよう

種のとがった先を下向き

種のとがっている方から水を吸い取るため、発芽率があがります。種が発芽しないことはよくあるので、少しでも発芽率をあげましょう。

 

土作りをしよう

土づくり

土が酸性かアルカリ性かは、pH(ペーハー)で診断します。pH7以下は酸性で、pH7以上でアルカリ性になります。トウモロコシは、弱酸性のpH6~6.5の土壌を好みます。種の植えつけ前に、土壌酸度計で酸度を測りましょう。 必要な場合は、種まきの2週間前に苦土石灰をまきましょう。pHを1上げるには、苦土石灰を1㎡辺り、1つかみの100g必要です。 種まきの1週間前には、たい肥と化成肥料をまきましょう。1㎡辺り、たい肥2kgと化成肥料100gを、土とよく混ぜ合わせます。

 

畝の準備をしよう

畝の準備

受粉しやすく、水はけのいい土壌にします。そのため、畝の幅は90cm程、高さは15cm程にしましょう。受粉しやすくするためには、複数植える必要があります。

 

トウモロコシの育て方の注意点

間引きのタイミング

間引き

健康な野菜へ育てるため、間引きは必要不可欠です。間引きの目的として、

  • 1株に栄養を集中させ、
  • 日当たりがよくなり、
  • 風通しをよくする

ことで、生育がよくなります。 草丈が10cm程の高さで、3本から2本に間引きましょう。草丈が20cmの高さで、1本に間引きましょう。間引きは、他の株を痛めないよう、根元をハサミで切ります。

 

水やりのタイミング

乾燥しないための水やり

トウモロコシは、乾燥を嫌う作物です。水きれになると、先端まで実の入りが悪くなります。栽培期間中は、土の表面が乾いたら水をあげましょう

 

肥料食い

追肥

トウモロコシは、ナスやきゅうりと同じで、多くの肥料を好みます。肥料が足りないと、肝心の実が太りません。生育に必要な追肥は、

  • 草丈が40cm~50cmのタイミング
  • おばなが出たタイミング

に化成肥料を、3g程度(一握り)根元にまきましょう

 

人口受粉の必要性

人工受粉



おいしいトウモロコシは、受粉が不十分だと、収穫できません。風任せで失敗すると、後悔しちゃいますよね。人工受粉は、開花したおばなを切って、めばなのひげに花粉をすりつけるだけです。風の力だけではなく、人口受粉をしましょう

 

害虫対策を忘れずに

害虫

栽培で特に注意する害虫は、アワノメイガです。おばなの匂いをかいで、卵を産みつけにきます。卵がふ化すると、実を食べつくします。薬剤を使わず無農薬で野菜を作る場合は、

  • 防虫ネットで産卵を予防
  • 幼虫を見つけて駆除
  • インゲンや枝豆などマメ科の野菜を近くに植える
  • 受粉の終わったおばなを切り落とす

など定期的に害虫対策をしましょう。葉の裏側や茎部分を確認すると、穴が空いているかもしれません。

 

トウモロコシの家庭菜園での失敗談

  • 鳥は種が大好物

鳥

まいた種が、いつまでたっても発芽しないケースがあります。鳥に食べられていなか、確認しましょう。発芽前に食べられないよう、

  • マルチングを張る
  • 不織布をベタ書き

などの対策をしましょう。

 

  • 倒伏防止

倒伏防止

トウモロコシは、成長すると大人位まで、丈が高くなります。丈が高い分、風の影響を受けるので、強風だと、倒れてしまう可能性が高いです。倒れないように、

  • 土寄せする
  • 支柱を立てる
  • 株元のわき芽を残す

など事前に対策が必要です。

 

  • 粒が小さく実が歯抜け状態

歯抜けトウモロコシ

トウモロコシが小さく、歯抜けの状態になるのは、

  • 受粉が不十分のケース
  • 受粉する時期が32℃以上のケース
  • 肥料不足のケース

が多いです。受粉や肥料が原因で、歯抜けにならないためにも、人口受粉をしましょう。 また、トウモロコシは高温に強いですが、35℃を超えると受粉率が低下します。太陽の光を通さない、黒マルチや白マルチを張るようにしましょう。地温の上昇を防げます。

 

  • カラス対策

カラス

トウモロコシの実が大きくなってくると、カラスが狙ってきます。まるで、大きくなるまで待っていたかのようですね。ただ、さすがのカラスも台所用の水切りネットは、簡単に外せないみたいです。水切りネットを実にかぶせて、実を守りましょう。

 

トウモロコシを家庭菜園する初心者へアドバイス

2月下旬~3月上旬の桜の時期に植えつけよう

桜

大敵アワノメイガに食べられる前に、植えつけを早める人は多いです。アワノメイガは、6月~8月に発生します。害虫対策をどんなにしても、被害にあうことはあります。リスクを下げるには、アワノメイガのピーク時期前に、収穫することです。 植えつけてから約90日で収穫できるので、2月下旬~3月上旬までに植えつけましょう。ただ、2月下旬はまだ寒いので、防寒対策をしっかりしましょう。

 

株が四角になるよう2列以上で植えよう

株が四角で2列

トウモロコシは、風で飛んだ花粉が、めしべの先につくことで受粉します。1株だけ育てた場合は、人口受粉をしない限り、実になりません。複数列に育てることで、自然の力で受粉する確率が上がります。株が四角になるよう、2列以上に育てるようにしましょう。

 

収穫タイミングはこげ茶色のひげ

収穫タイミングはこげ茶色のひげ

収穫が早いと、実が柔らかすぎになってしまいます。収穫が遅いと、甘みが減って固くなってしまいます。 トウモロコシのヒゲは、受粉するとどんどん茶色くなります。外の皮を向いて、実ができているか確認しましょうね。

 

まとめ

  • トウモロコシの家庭菜園の育て方は、土作りや畝作りを徹底する
  • 間引きや水やりをする
  • 害虫対策や天候対策をする
  • 2月下旬~3月上旬に2列以上で植える