万願寺とうがらしの家庭菜園のコツは?
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- 万願寺とうがらしの家庭菜園のコツは?
- 万願寺とうがらしの育て方の注意点
- 万願寺とうがらしの家庭菜園での失敗談
- 万願寺とうがらしを家庭菜園する初心者へアドバイス
をまとめました。
万願寺とうがらしの家庭菜園のコツは?
最初の苗選びをしっかり行うこと
- 苗が店に出始める4月ごろの新鮮な苗
出始めから時間が経つにつれて、苗が傷んでいくので、出回り始めた4月ごろの苗がベスト。
- 接ぎ木の苗
接ぎ木の苗は連作障害に強く、病気にもかかりにくいのでオススメです。
- 濃い緑色の苗
葉の色ですが、枯れていたり病気の斑点が出ていたり、黄緑色など薄い色は避けてください。
- 草丈が短くても葉の間隔が狭い、しっかりとした苗
葉と葉の間隔があいて、ひょろ長いものは避けること。
苗の植えつけの時期やタイミング、方法が重要です
- 苗の植えつけの時期
万願寺とうがらしは寒さに弱いので、暖かくなった5月ごろがベスト。
- 植え付けるタイミング
一番花が咲いてから。(プランター栽培の場合は一番花が咲く前でもOKです)
- 苗の植えつけの方法
- 1番花より下にある葉や脇芽を、全て取り除く
病害虫が発生しないように、風通しを良くしましょう。 - 植え付け後に支柱などで、固定してあげましょう
風などで苗が倒れないように気をつけましょう。
- 防寒対策を行いましょう
5月より早めに植えたい場合は、ビニールハウスや、肥料袋の底を切り抜いて作った、「あんどん」などをかぶせる。
苗は日当たりの良い場所に植えよう
日光は苗を健全に大きく育て、おいしい実をたくさんつけるのに必要です。なので、できるかぎり、日当たりの良い場所に植えましょう。
苗の仕立て方と管理のしかた
- 地植えの場合では、支柱を立てて3~4本仕立てにする
地植えの場合はプランター栽培に比べて、苗が大きく成長するので、この仕立て方がベストです。 - プランター栽培では、特に仕立てにこだわる必要はなく、放任栽培でもOKです
プランターの容器内に、根の張りが制限されるので、苗がそれほど大きくなりません。なので管理が簡単です。 - 枝葉が混み合って、風通しが悪いようでしたら、芽欠きなどを行ってスッキリさせましょう
病害虫を予防しましょう。
肥料をなぜ必要?与える頻度や分量について
肥料(養分)が必要な理由
- 葉や茎、根を大きく丈夫に育てるため
葉や茎には窒素(N)、根にはカリウム(K)が必要です。 - 花を咲かせたり美味しい実をつけるため
花や実にはリン(P)が必要です。
植物も人と同じで、養分を吸収しなければ育ちません。肥料を与えて根から養分を吸収させましょう。
与えた肥料は時間とともに、植物に吸収されたり、畑やプランターの外に流れ出して少なくなっていきます。なので、定期的に肥料を与えてあげないと、養分が不足していまいます。
- 肥料やりの頻度や分量について
- 頻度としては2週間に1回程度です
万願寺とうがらしは、肥料をたくさん必要としますので、切らさないように注意してください。 - 量は多すぎず、少なすぎず、適量を与えましょう
量が多いと根が肥料焼けを起こしてしまい、調子が悪くなったり、枯れてしまうことがありますので注意してください。
万願寺とうがらしの育て方の注意点
毎年植える場所を変えて、連作障害に注意しよう
万願寺とうがらしはナス科の野菜です。毎年、ナス科の野菜(なす、トマト、ピーマンなど)を同じ場所に植えると、連作障害になって、うまく育たないので3~5年ほど期間をあけましょう。
苗にたくさんアリがいれば、アブラムシが発生しているサインです
万願寺とうがらしの苗に、蟻がたくさんたかっていることがあります。なぜかと言いうと、アブラムシが発生して、そのアブラムシが分泌する甘い汁を目当てに、蟻が上ってきているのです。
たいていの場合はそのままにしても問題はないですが、気になるようでしたら、園芸用の殺虫剤などでアブラムシを退治してもよいでしょう。
- 実は程よい大きさでテンポ良く収穫しよう
万願寺とうがらしは、同時にたくさんの実がなるので、ほどほどのサイズで収穫すると、株が疲れにくくなります。
- プランターの場合は十分な水やり行うこと
プランターの土の表層が乾いたら、鉢底から水が少し流れ出る程度に、十分に水を与えましょう。
軽めのプランターの場合は、少し持ち上げてみて、重さが水やりの直後より軽くなっているようなら、水が不足しているサインです。
葉や枝が柳のように、垂れるくらいしおれていても、水を与えればシャキンと元通りに戻ります。
万願寺とうがらしの家庭菜園での失敗談
実の先の方が腐る
石灰分の不足と乾燥が原因です。苦土石灰を適度に与えて、水をしっかり与えましょう。
実が小さくあまりならない
- 肥料が不足している
少量ずつこまめに肥料を与える。 - 実をつけすぎている
摘果するか、枝を切って枝の数を少なくする - 実を大きくなり過ぎるまで放置している
株が疲れるので、適度な大きさで収穫しましょう
万願寺とうがらしを家庭菜園する初心者へアドバイス
- 一株でたくさん収穫できる優れもの
万願寺とうがらしは、一株でテンポ良くたくさんの実がなるので、毎日のように収穫が楽しめます。
鉢やプランターでもたくさん収穫できますし、芽欠きなどを頻繁に行わずに、放任してもだいじょうぶなので、初心者におすすめです。
- 肥料の特徴を知って使い分けよう
肥料は大きく分けて
【化成肥料】
- 効き目が早いが効果は一時的
肥料切れが明らかな時は、早く効く化成肥料を使いましょう。
- 少量でたくさんの養分を与えることができる
肥料やりが楽チン。 - 無臭なので庭などでも使いやすい
【有機肥料】
- ゆっくりと長く効く
定期的に与えておくと、肥料切れを起こしにくくなります。
- 化成肥料より多めの量が必要
肥料やりが大変です。 - 土が肥えるので土作に適している
地植えの栽培に関しては、長期的に土作りに取り組めます。 - 臭いがきついので、庭などでは使いにくい
の2種類に分類できます。
- 適切な大きさで早めに収穫しよう
同時にたくさん実がなるので、苗への負担を考えて、大きくなりすぎるまで、赤く熟すまで、放置しないでください。
まとめ
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- 万願寺とうがらしを家庭菜園で育てる際のポイントは、元気な苗選びと日当たり
- 毎年植える場所を変えて、連作障害にならないように気をつけよう
- 肥料を十分与えて、たくさんおいしい実を収穫しよう
- 万願寺とうがらしは一株でテンポ良く、たくさん収穫できるので、初心者におすすめです
万願寺とうがらしは「とうがらし」と言っても、鷹の爪のように辛くはなく、「甘とうがらし」などと呼ばれています。
味や食感は「シシトウ」とほぼ同じで、大きさはシシトウより大きめで食べごたえがあります。
ガスの直火で少し焦げがつく程度にあぶって、醤油でいただけば、素材の味がそのまま味わえておいしいです。