ゴーヤの家庭菜園のコツは?
- ゴーヤの育て方の注意点
- ゴーヤの家庭菜園での失敗談
- ゴーヤを家庭菜園する初心者へのアドバイス
をまとめました。
ゴーヤの家庭菜園のコツは?
元気で育てやすい苗を選ぶ
苗ポットのラベルやタグで、品種の特徴をチェックしよう
ゴーヤは種から育てることも出来ますが、初心者や手間をかけたくない場合はホームセンター等で苗を購入するのがおすすめです。
様々な品種の苗が販売されているので、ご自身の家庭菜園に合ったものを選びましょう。
若くて元気な苗を選ぼう
品種を決めたら、お店に並んでいる苗の中から状態の良いものを選びます。つるが伸び過ぎたり葉がたくさん付いているものは、一見成長が良いように思えますが、老化して育ちにくい苗です。それぞれの苗をチェックし、
- 本葉が大きく、色が濃い
- 本葉が3〜5枚付いていて、きれいな双葉が残っている
- ヒョロヒョロと節間が伸びすぎていない
- 苗がグラグラせず根がしっかり張っている
ようなものを選びましょう。
植え付け場所の日当たりを確認する
できるだけ日当たりの良い場所を選ぼう
日光に十分当てて育てた方がしっかりと元気な株になります。
ベランダ栽培などで短時間しか日照が得られない場合には、できるだけ日が入る向きにつるを誘引してあげるなど工夫してみましょう。
植え付け時期に注意する
ゴーヤの植え付けは暖かくなってから
ゴーヤの苗の植え付け時期は、一般的には5〜6月です。あまり早い時期に植え付けてしまうと、寒さで十分に育たない可能性があります。
植え付け時期が早すぎると、枯れる時期も早くなる
ゴーヤはグリーンカーテンとしても人気の植物ですが、植え付け時期が早すぎると夏真っ盛りに枯れ葉ばかりになってしまう可能性があります。残暑の頃までカーテンの役割を果たしてもらうためにも、植え付け時期には注意しましょう。
摘芯、摘果を忘れずに行う
摘芯でつるを増やす
たくさん収穫するためには、初めに伸びる親づるの先端を切って子づるを伸ばし、さらに伸びた子づるの先端を切って孫づるを伸ばす、摘芯を行います。つるを枝分かれさせることで、多くの実を付けさせるのが狙いです。
摘果で株の充実を図る
株がまだ小さいうちに付いた実は、ハサミでカットし摘果します。まだ株の成長が十分でない時期に実が育つと株が疲れてしまい、その後の収穫ができなくなることがあります。「もったいない!」と思われるかもしれませんが、長く収穫を楽しむために、初めのうちは摘果を行いましょう。
ゴーヤの育て方の注意点
水やりの方法
水やりは、気温の低い朝に
気温の高い日中に水を与えると、水が高温になり株や土中の微生物がダメージを受け、最悪の場合枯れてしまいます。水やりは早朝にたっぷり行いましょう。
プランター栽培の場合は底から水が流れるくらいが目安です。
猛暑時期は夕方の水やりが必要な場合も
ゴーヤは多くの水を必要とする植物です。あまりに暑い時期は、朝に水やりしても夕方にはしおれ気味になっていることがあります。葉がしおれているようなら、追加で夕方にも水を与えてください。
花には水をかけないで
花に直接水がかかると、花がしぼんでしまい、実がなりにくくなってしまいます。水は根本部分にかかるように与えましょう。
つるを伸ばすスペースの確保
支柱とネットを準備しよう
ゴーヤはつる性の植物なので、近くのものに巻きつきながらどんどん伸びていきます。巻きつくものが無いと地面に這ったりつるが混み合ったりしてしまいます。支柱とネットを立てて、十分につるを伸ばして、日光をしっかり葉に当てられるようにしましょう。
継続的に追肥を行う
ゴーヤの生育に追肥は不可欠
ゴーヤの葉が黄色っぽくなっていたら、土中の養分が不足している証拠です。定期的な追肥を行いましょう。最初の収穫が近づいた頃に初めの追肥を行い、その後は2週間ごとを目安に行いましょう。
受粉させる必要がある
ゴーヤには雄花と雌花があり、受粉できないと実が育ちません。虫がいない高層階などで育てる場合は、人工授粉が必要です。雄花を摘んで花びらを取り除き、雌花の雌しべ部分に雄しべを軽く何度か触れさせれば、人工授粉ができます。
虫がいる環境であっても、人工授粉すればより確実に実が育つでしょう。
ゴーヤの家庭菜園での失敗談
苗が枯れる
買った時には元気だったのに、植えつけ後に苗が枯れてしまうことがあります。原因として、
- 水やりの量が多すぎた、または少なすぎた
- 水はけが悪く根腐れを起こしてしまった
- 肥料の不足
- 病気にかかってしまった
- 害虫による被害
などがあります。
ゴーヤも私たちと同じ生き物ですから、毎日様子を観察し、おかしいなと思うことがあれば早めに対処してあげましょう。
実がならない
苗が順調に成長しているように見えても、「実がほとんど収穫できなかった」という経験をされた方も多いです。実がならない原因として、
- 水分・肥料の不足
- 日照不足
などが考えられます。
水分と肥料を適切に与え、また日照が少ない場所で育てている場合は葉の重なりなどを出来るだけ解消してあげるなど工夫しましょう。
実が熟しすぎてしまった
もし収穫を忘れて実が黄色く熟し、割れて種が飛び出てくるような状態にまでなってしまった場合、株が体力を失いその後の収穫が難しくなる場合があります。品種によりますが、開花後2〜3週間で収穫のタイミングとなりますので、放置しすぎないように注意してください。
ただし、黄色く熟したゴーヤが食べられないのかと言うと、そうではありません。黄色くなったゴーヤの実は苦味がなくなり、種の周りの赤いゼリー状の部分は甘い味がする珍味として知られています。
とは言え、収穫シーズンの真っ最中に完熟させてしまうのは、その後の生育に影響がありますのでおすすめしません。収穫シーズンの最終期であれば、黄色く熟したゴーヤを味わってみるのも良いですね。
ゴーヤを家庭菜園する初心者へのアドバイス
育てる場所や育て方を事前にイメージしておく
ゴーヤはつるを伸ばして成長するため、育てるにはある程度の広さのスペースが必要になります。また、毎朝の水やりや定期的な追肥は欠かせません。ゴーヤを育てるスペースを作れるか、また生活の中でお世話の時間を確保できるか、事前にイメージしておくことで、スムーズに栽培が始められます。
日々のお世話と観察が大切
ゴーヤは暑さに強く育てやすい夏野菜ですが、それでも様々な原因で上手く育たないこともあります。毎日の水やりの際にしっかり状態を観察して、摘芯や追肥のタイミングを逃さないようにしましょう。また虫が付いていないか、葉の色がおかしくないか、など健康状態を気にかけてあげましょう。
暑い夏を、自家製ゴーヤで乗り切ろう
ゴーヤは美容や健康に良い栄養をたっぷり含みます。毎日のお世話を頑張ってたくさん収穫できれば、様々な料理やジュースなどでゴーヤを楽しめますね。
美味しいゴーヤで夏バテを予防し、元気に過ごしましょう。
まとめ
- 家庭菜園でのゴーヤの育て方のポイントは、苗選びと植え付け時期
- 日々の水やりと定期的な追肥、摘芯摘果を忘れずに
- 収穫シーズン中は、実が熟す前に収穫しよう