カブの家庭菜園のコツ



カブの家庭菜園のコツは?

  • カブの家庭菜園のコツは?
  • カブの育て方の注意点
  • カブの家庭菜園での失敗談
  • カブを家庭菜園する初心者へアドバイス

をまとめました。

 

カブの家庭菜園のコツは?

気温を意識しよう

気温

カブが発芽しやすい気温は、20℃~25℃です。30℃以上の高温下では、ほとんど発芽しません。20℃以下では、発芽率が低下します。必ず気温を確認してから、種をまきましょう。

 

半日程度の日が当たる場所で育てよう

半陰性植物

カブは、3~4時間程度太陽の光が必要な、半陰性植物です。光が足りないと、生長スピードが遅くなり、茎ばかり伸びます。庭でも畑でもプランターでも、半日程度は日が当たる場所で育てましょう。

 

育てる時期を決めよう

栽培時期

カブは、春まき(3月~5月)と秋まき(8月~10月)の年2回育てられます。春まきの特徴は、

  • 発芽しやすい
  • 病気や害虫被害が多い
  • 花が咲きやすい

ことです。秋まきの特徴は、

  • 発芽しにくい
  • 害虫被害が少ない
  • 花が咲きにくい

ことです。春まきと秋まきの特徴を押さえて、育てる時期を決めましょう。

 

土作りをしよう

土作り

カブが好む土は、

  • 通気性があり、
  • 保水性があり、
  • 土壌酸度がPh5.5~6.5の土

です。種まきの2週間以上前に、

  • 苦土石灰100~150g/㎡

をまいて、深さ20~30cmを耕して、土となじませます。
種まきの1週間前に、

  • 完熟堆肥2kg/㎡
  • 化成肥料100g/㎡

をまいて、深さ20~30cmを耕して、土となじませます。
おいしいカブを作るには、土作りは欠かせません。
プランターで育てる場合は、野菜用の培養土で大丈夫です。

 

畝作りをしよう

畝作り

カブは排水性と保水性に優れた土壌を好みます。また、カブは根菜類の野菜のため、根を土の中で幅広く張ります。そのため、畝の幅は75cm、畝の高さは10cm~15cmの高畝にしましょう。カブは湿気に弱いため、水はけが悪いと根がくさります。
プランターで育てる場合は、20cmの深型サイズを選びましょう。浅型のサイズだと、育ちません。

 

カブの育て方の注意点

間引きのタイミング

間引き

カブを大きく育てるには、間引きのタイミングが重要です。間引きは、

  • 本葉1枚~2枚の時、2cm~3cm間隔に
  • 本葉3枚~4枚の時、6cm~7cm間隔に
  • 本葉5枚~6枚の時、10cm~25cm間隔

しましょう。
カブは、初めから株間が広いと、根が肥大し割れてしまいます。そのため、間引きは一度にたくさん行わず、徐々に間引きましょう。間引きが遅れると、水分と養分を奪い合って、根が育ちません。

 

追肥のタイミング

化学肥料

追肥のタイミングは、2回目と3回目の間引きと同じです。本葉3枚~4枚の時、本葉5枚~6枚の時に行いましょう。1㎡あたり、約20gの化成肥料を、土をほぐしながら混ぜ合わせます。

 

中耕のタイミング

中耕

中耕のタイミングは、2回目と3回目の間引きと同じです。本葉3枚~4枚の時、本葉5枚~6枚の時に行いましょう。
土は、雨や水やりが繰り返されると、固く締まった状態になります。土は固くなると、空気が送り込まれず、野菜の生育が悪くなります。そのため、実の周囲を軽く耕す中耕を行います。中耕することで、土の中に空気が送り込まれます。

 

土寄せのタイミング

土寄せ

土寄せのタイミングは、2回目と3回目の間引きと同じです。本葉3枚~4枚の時、本葉5枚~6枚の時に行いましょう。
カブは、大きくなると倒れやすくなります。そのため、土寄せを行い、カブが倒れないようにしましょう。

 

カブの家庭菜園での失敗談

  • カブが大きくならない

大きさの違い



カブが大きくならないのは、肥料不足と水不足が原因です。肥料が足りないと、カブは大きくなりません。極端な水不足も、カブは大きくなりません。必要な肥料と水を与えて、育てましょう。

 

  • 実が割れる

割れ目

カブの実が割れる理由として、

  • まとめた間引き
  • 水分が多い
  • 肥料不足
  • 収穫の遅れ

ことが挙げられます。水はけと水持ちの良い土壌を作りましょう。

 

  • 葉が食べられる

食害

カブは、害虫に狙われやすい作物です。中でも、キスジノミハムシの幼虫は、葉を食べつくします。カブは葉がないと、生長が止まり枯れてしまいます。こまめに、キスジノミハムシの幼虫がいないか、確認をしましょう。対策として、寒冷紗や防虫ネットをかけて、カブを守りましょう。

 

  • 表面がザラザラ

ざらざらした表面

カブの実の表面が、ザラザラになる理由として、

  • 害虫被害
  • 土の中に石が多い

ことが挙げられます。アブラナ科のカブは、害虫の被害にあいやすいです。土の中に根を張るカブは、石で根割れしてきれいな表面になりません。土を耕す時は、石を取り除き、防虫ネットを張って、被害を防ぎましょう。

 

  • 実が空洞

空洞

収穫したカブの中が、空洞になる理由として、収穫遅れがあります。生長のピークを過ぎても、カブは大きくなっていきます。ただ、葉はどんどん老化していき、栄養が作れなくなっていきます。空洞のないカブを収穫するためにも、収穫タイミングを守りましょう。

 

カブを家庭菜園する初心者へアドバイス

秋まきをしよう

秋

春まきに比べて、秋まきの方が病気や害虫被害が少ないです。また、カブの生育気温は15℃~20℃で、冷涼な気候を好みます。カブを始めて育てる時は、秋にまきましょう。

 

発芽しやすい品種を選ぼう

品種

育てやすい品種のカブは、金町系の

  • しらたま
  • たかね
  • はくれい
  • はくたか

等があります。発芽しやすい品種で、まずは育ててみましょう。

 

プランターで栽培してみよう

プランター

カブは、小さなプランターでも育てられる野菜です。まずは、必要最低限な物を揃えて、始めてみましょう。プランター栽培の場合、子カブが育てやすいので、おすすめです。

 

まとめ

  • カブの家庭菜園の育て方は、土作りと畝作りの準備をする
  • 間引きや追肥、中耕や土寄せのタイミングに気をつける
  • 忘れずに収穫する
  • 発芽しやすい品種を秋にまく